コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照100突破感謝! 企画あり) ( No.38 )
- 日時: 2014/05/16 21:27
- 名前: 夕陽 (ID: xwGoecEw)
ライバル!!
「今日こそ負けない!」
私は今日の対戦相手に指を突きつける。
「こっちだって負けないし」
卓球台で向き合って火花を散らす。
今まで私と理恵は21勝21敗。
次こそは、勝つ!
それで理恵の悔しがる顔を見るんだ!
「なんかその顔むかつくんだけど」
理恵に言われても気にしない。
「では今から春と理恵の試合やる?」
審判役をやってくれると進み出てくれた子が私たちの向き合っている卓球台にきた。
ちなみに今部活中なので卓球台を使いたい人はたくさんいるから早く済ませてほしいんだろう。
地味に人数多いし、女卓。
「「お願いします」」
声を合わせて挨拶をする。……最低限の礼儀は必要だ。
私は最初のサーブを打った。
「試合は春の勝ち」
余裕で勝つことが出来た。……嘘です。ぎりぎりだった。次こそは11対0で勝つ!
「でも二人ともすごいね〜。レベル高すぎ! さすがトップの二人!」
まあ、当たり前だよね。
……ごめんなさい、調子乗りました。ただ単に理恵に負けないようにがんばったら理恵も抜かそうと努力したらしく更に私も……となってレベルが上がってしまった。
ここだけは、あいつに感謝する。……ここだけは。
大事な事なので二回いいました。
「うぅ〜〜〜、悔しい!!」
理恵は悔しそうに爪のあとがつきそうなくらい手を握る。
「お前が勝つには100年早い」
私はふんぞり返っていう。実際ふんぞり返ってはいないけどね。そんな気分ってこと。
ちなみに勝敗が反対だと態度が逆になるのは秘密だ。
「明日、覚えててよ!」
理恵は部活終了後すぐに支度をして帰ってしまった。
きっと公共の体育館で練習するんだろう。
「私もがんばらなきゃ」
そう呟いて私も支度をして理恵のあとを追う。
「ちょっと二人とも、片付け手伝ってよ!」
……背中に聞こえた部長の怒気を含む声は聞こえなかった事にしよう。
—END(?)—
* * *
あとがき
次は理恵が勝ったバージョンを書こうと思います。
ちなみに二人とも卓球部です。
皆さんにはこういう感じのライバル、いますか?
- Re: 短・中編集(参照100突破感謝! 企画あり) ( No.39 )
- 日時: 2014/05/17 18:52
- 名前: 夕陽 (ID: 6vEo4atf)
ライバル!!2
うちには、ライバルがいる。
「今日こそ目に物見せてやるから!」
うちはそういってライバルである春を呼び止める。
「え〜? 本当にやるの?」
春は昨日勝ったからか余裕の表情で問いかける。
……その余裕そうな表情、試合後にはそんな表情できないようにさせてやるから!
うちは闘志をメラメラと燃やす。
「「おねがいします」」
試合が開始された。
うちは春の弱点を瞬時に考え、苦手なコースに打ち込む。
結果、なんとか勝った。
一回デュースになったがぎりぎり二回連続得点することが出来てよかった……。
うちは勝利の余韻にひたる。
「君も腕あげたじゃん」
春は負け惜しみを言ってくる。
「もともとうちの実力はこんなもんなんだから」
うちは誇らしげに胸を張る。
やっぱ春の悔しそうな顔はすごく嬉しい。
がんばって練習した甲斐があるよ。負けたら嫌だけど……。
「じゃあ今日も練習しに行くか」
うちは支度をして卓球場を後にする。
「私も行くし!」
春も来るようだ。しかし、うちの背後から“どこに行く気なの?”というようなオーラが邪魔をして出るに出れない。
振り返ると、部長がいた。
「お二人とも、今日はしっかり片付けしていきますよね? していかないなんてありえませんよね?」
やばい、部長が敬語の時はすごく怒っている証拠だ。顔は笑っているように見えるけどよく見ると目が笑ってない。
「「やります! やらせていただきます!!」」
うちらはそういって他の部員の2倍働いた。