コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.40 )
- 日時: 2014/05/18 20:11
- 名前: 夕陽 (ID: 6vEo4atf)
参照100突破企画!!
由美、ロー、きゅうり、キャベツ、トマト、魔王のキャラを使って小説作り!
まえがき
というわけで、参照200になってから参照100の企画を持ち出した夕陽です。意外と票が集まらなかったので投票された全キャラ出します!(ちなみに一番多かったのがきゅうりで二票、後の5人は一票ずつです)
では、始まり始まり〜。
私は、一人のロボットと知り合った。
そのロボットと知り合ったのは、山本君の墓参りに行く途中だった。
私ははじめて行った時、方向音痴だからか道に迷ってしまった。
しかし途中でロボットである彼女、ローと出会ったのだ。
ローは道を丁寧に教えてくれ、更に
「私も一緒に行くよ」
と申し出てくれた。私は彼女のおかげで道を覚えることが出来た。
それで普通ならもう会うこともなかったはずだ。
でも、また道に迷ってしまった。
今度は彼女の家の近くに。
そこから更に仲良くなり、私は暇な時(週一ぐらいのペース)で訪れてはローと話しているのであった。
ローと話すときは仮面をかぶらなくても良いので前みたいに黒い感情に支配される時間はずいぶんと減ったものだ。
そして訪れてから何度目か忘れたが昨日のことだった。
突然、ローと共にへんな機械に吸い込まれたのは。
* * *
なかがき
一応、途中まで書きました。
まだ二人しか出てきてませんが次の回には全員出てくると思います。
でもいまだに野菜のキャラ決まってない……。
魔王は楽ですね。決まってますから。
明日、明後日は更新無理なので水曜日か木曜日に更新できたらいいな……。
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.41 )
- 日時: 2014/05/22 20:38
- 名前: 夕陽 (ID: 9yDZRSmI)
参照100突破企画!!2
目を開けると、そこは森だった。
——なにがあったけ?
私はここに来るまでの経緯を思い出す。
確か、ローの家に行ったらへんな機械があってその機械が光りだして何かに吸い込まれるような感覚がして……。
ここから先が思い出せない。でも予想はその機械に吸い込まれてこの変な所についたんだろう。
一人だったら不安だけど、隣にはローがいる。
とりあえず、ローを起こそう。
「んー、あれ? ここはどこ?」
寝ぼけ眼をこすりながらローは起き上がる。
「よく分からない。でもローの家ではないのは確か」
私は自分の予想をローに話した。
「……そっか。機械が誤作動したのか」
落ち着いて辺りを見回すロー。
よく分からないけどローはあの機械の事を何か知っているみたいだ。
「なんか知ってるの?」
私は問いかけた。
「うん、あの機械は別の世界に転送する機械なの。完成したみたいだけどバグがあったのかも」
ローはそういって考え込む。その仕草が人間よりも人間らしくてこんな場面なのに少し笑ってしまった。
「とにかく、どうやったらここから脱出できるか考えなきゃ。あそこにお城があるからそこに行ってみよう」
ローはロボットだからか人間よりも優れているところがいろいろある。目はその一種だ。とても視力が高く、両方とも1.5程度あるらしい。ただ、涙は出ないし、汗も出ない。食事もしない。感情はプログラムに組み込まれているらしく私よりも豊かだ。
「じゃあ、お城に案内してくれる?」
私はお城が見えないのでローに案内を頼む。
私には森しか見えないし。
「うん」
ローはトコトコ歩き出す。
私は見失わないようにその後を追った。
「あ、お城ってあれ?」
数十分歩いてようやくお城の影を見つける。
なんとか着きそうだ。
「うん、私の計算ではあと十分程でつくよ」
ローはそういって足を速めた。
「着いたね」
私はお城を見上げる。
「中に入ろうか。人がいるから。……まあ、人というより野菜かな?」
ローはよく分からない事を言って歩き出した。
中はとても豪華だった。
25mプールの25mの部分が縦に入りそうなほど高い天井にはきれいなシャンデリアがつってある。
床には高そうなテーブルとこの上ではねてみたいと思うほどふかふかなソファのセットが当たり前のように鎮座している。
2階へと続く階段もおしゃれだ。
「こっち、こっち」
ローは分かっているらしく私よりも先に階段へと踏み出す。
「待ってよ〜」
私はがんばってローについていった。
「ここだよ」
ローがとまったのはとても立派な扉。
宝石が下品にならない程度にちりばめられていて、とても大きい。
「失礼します」
扉をノックしてローが言う。
「ほら、由美も」
ローの声に押されて私もノックする。
「し、失礼します」
そうすると中から声がした。
「一体、何のようできたんだ?」
「トマト殿、もしかしたら王を襲おうとするものの仕業かも知れぬ。とにかく警戒した方が良いではないだろうか?」
「でも王に用があってきた方かも知れないしな。どうするか」
「とにかく、開けちゃって良いんじゃね?」
どうやら私達の事について会話しているみたいだ。
しばらくした後、扉はゆっくりと開いた。
その先にいたのは——。
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.42 )
- 日時: 2014/07/05 21:33
- 名前: 夕陽 (ID: kcW8BmfX)
参照100突破企画!!3
その先にいたのは、トマトときゅうりとキャベツと魔王だった。
「あなたたち、誰?」
由美が目を丸くして彼らを見る。
「おぬし達こそ誰だ?」
魔王が反論する。由美は言葉が通じることでほっとしつつも新たな疑問が生まれた。
隣にいるローが無表情なのだ。
「ロー、この人達知ってるの?」
由美が小声で訊く。
「うん。……お久しぶりです。王様はいませんか?」
ローは堂々と4人に向かってお辞儀する。
「ローか。お久しぶりだな。王はもう少ししたら——」
トマトがしゃべっている最中にドアが開いた。由美は本能的に王様だ、と思った。
「おかえりなさいませ」
4人が声を合わせて向かいいれたのはこの国をまとめている王様だ。
「お久しぶりです、王様」
ローも最敬礼をする。
「はじめまして」
由美も皆と同じようにお辞儀する。
「今日はなんのようだ?」
王様がローに問う。
「この娘と野菜の国に迷ってしまったので元の世界に帰していただきたいと思い、訪れさせていただきました」
ローははっきり言うと王様は部下に命じた。
「このものたちを機械のところに連れて行け」
「はっ」
部下に案内されたのは一階の奥の方だ。
「ここです」
部下によってドアが開けられる。ここの扉は他のより小さくドアと言った方がしっくりくる。
あけられた部屋の中には堂々と存在を主張しているものがあった。
それは、機械だった。
それは、光っていた。
「これにお乗りいただければ、元の世界に帰れます」
あくまでも淡々と言う部下の言葉に由美はもう少しだけいたかったなと思った。
「またこれるから気にしなくて良いよ」
ローが心を読んだように言葉をつむぐ。
その言葉に納得すると由美はその機械に吸い込まれるようにはいっていった。
目が覚めて一番最初に入ってきたのは白い天井だった。
「終わったのかな……」
由美は呟く。それに反応する声はない。
「楽しかったな……」
その声にローが
「そうだね」
と答えた。
—END—
全然更新できなくてすいませんでした。
これで参照100突破記念は終わりです。読んでくれてありがとうございました!