コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.43 )
- 日時: 2014/07/06 07:58
- 名前: 夕陽 (ID: kcW8BmfX)
ライバル!3
「今日、大会だね」
春が隣に立つ理恵に言う。
「そうだね。まあ、うちはあんただけには勝つけれど」
理恵は“あんた”のところで春をみる。
「それはこっちの台詞」
にらみ合う二人。
「みんなー。集まって」
しかしそれも部長が集合をかけたので二人は相手を睨むのをやめて部長の所に行く。
簡単に先生の話の後、あいさつをして大会の開会式が行われた。
開会式も終わり、次は理恵の番だ。ちなみに、春と理恵はお互いが三回勝たないと対戦できない。
「君、私と戦う前に負けないでよ」
春が冗談半分本気半分で言う。
「分かってるよ。お前こそ負けないでよ?」
余裕そうな笑みを残して理恵は対戦場所に行った。
「え? 勝っちゃったんだ、残念」
あっさりと勝利した理恵が帰ってくると春は本気十割で言う。
「あんたさっき負けるなとかいってなかった?」
理恵は呆れてしまった。
「そんなこと言ったっけ?」
とぼけてるな、と思ったがこれ以上相手にするのも疲れるのでぐっと我慢する。
そんなこんなで二人は三回勝ち進んだ。
そして、二人の試合。
「「よろしくおねがいします」」
この言葉によって戦いの火蓋が落とされた。
結果は春の勝ち。
「うぅ、悔しい……!」
理恵が顔をゆがめる。
「ふっふっふ。君が勝つのは百年早い!」
春の顔はこれ以上ないくらいゆるみきってる。
しばらくして
「じゃ、次の試合がんばるか」
と春がその場を去る。
「次こそ……次こそは勝つ!」
理恵もそれに続いて応援の場所へ行った。
ちなみに春はこの次の試合で負けた。
「まあ、今日は君に勝てたからよしとするか」
「次の大会では勝ってやるんだからね!」
帰り道、二人はそう言い合いながら一緒に帰っていた。
「あの二人、ダブルス組んだら面白そう」
少し遠くで呟かれた顧問の先生の声はおそらく二人には聞こえてないだろう。
—END—
地味に復活しました、ライバル!!。
これ書いたのはいろいろ理由があるのですが割愛。
また復活するかは未定です。