コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.44 )
- 日時: 2014/07/08 20:46
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!
私のクラスには学校で有名な双子がいる。
なぜ有名かというと単純に容姿がいいからだ。あと、性格も。
兄の和人君は大人っぽい。きりっとした目やすっと通った鼻筋や笑い方が。あと、性格はお世話好き。「しょうがないなあ」と転んだ子に手を差し伸べているのを見たときファンクラブ(そんなのがあるのだ)の子がすごい騒いだのを覚えている。
妹の和歌奈ちゃんは女王様な感じ。ツリ目なとことか、唇を少し歪めて笑うとことか。でも嫌われないのは頼まれたことをやった後少し顔を赤くして「ありがとう」というのが全てを帳消しできるからだ。
さっき少しふれたがこの二人はファンクラブがある。小学4年生にしてここまでアイドル的な対応を受ける人がいるとは……と初めて聞いたとき驚いた。けれどこの二人の近くにいるとわかる。これは、人気になるわけだ、と。
そんな二人にもかかわらずよく話す子は私しかいない。
なぜならファンクラブの人に睨まれるから。
でもなぜか私はにらまれない。なぜかはわからないけど。
友達に聞いたら
「そりゃそうだ」
と納得された。私は顔も性格もどんだけよく見積もっても中レベルだ。
ちなみに同じクラスになった今年から学級委員長としての関わりもあったので少し話していたがここまで仲良くなったのは彼らの秘密を知ってしまったのが原因だろう。
別に脅したわけではない。
ただ、私も同じ体験をしたというだけだ。
——人外に会ったことがある、という経験を。
* * *
なかがき
これは私が友達と書いてる「オカルト研究部には天使がいるっ!」のスピンオフです。
この話は人外に会ったことがある3人が冒険をするという感じにしたいな〜と思ってます。
できる限り頑張ります、挫折だけはしないように。
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.45 )
- 日時: 2014/07/10 20:37
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!2
私が人外にあったのは小学1年生の時。
小学校に通うのもなれてきた、夏休みの少し前のことだ。
その日から集団下校がなくなり、私は友達の久美と一緒に帰っていた。
「梨依ちゃん、また明日ね」
「うん、久美ちゃんばいばい」
久美は右に、私は左に。
別れて少し歩いた後、ふと後ろを振り返った。
特に何か感じたわけではない。なんとなく、振り向いた。
そこには、
——妖精がいた。
その妖精は、手のひらサイズで背中に羽が生えていた。そして手には、針ほどの大きさの棒を持っていた。
「妖精だ……」
私は目の前にいるものが信じられなくて何度も瞬きをする。
しかし見えるのは手のひらサイズで羽が生えている妖精。
「あなたに、力を与えてあげる」
鈴を転がすような声が私の鼓膜を震わせた。
「力……?」
「うん、力」
「何で……?」
「仕事だからね」
私はこの不思議な妖精と話しているとき、夢を見ている気分になった。
きっと、これは夢だ。
「君に力あげろって言われているから。でも——」
妖精はそこで一度区切り、私の顔に体を近づける。
「悪用しちゃ、だめだよ?」
その顔は逆らえない迫力にあふれていた。
私は反射的に首を縦に振っていた。
* * *
なかがき
これで語り手(梨依)の過去がわかっていただけたでしょうか?
次回は双子の過去行きたいな〜と思ってます。
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.46 )
- 日時: 2014/07/12 07:20
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!3
二人が人外に会ったのは和歌奈ちゃんが病気になったときだった。
「あのね、天使が見えるの」
そう、和輝さんという二人のお兄さんに和歌奈ちゃんは訴えたという。
和輝さんはそんなに疑うそぶりを見せたが、そこまで重い病気じゃないので幻覚ではないだろうし……と考え込んだ挙句、和人君にきいた。
「わか、天使見えているっていうけど何か分かるか?」
それをきいて和人君は首をひねりつつも“天使”という言葉に惹かれて和歌奈ちゃんに聞くことにした。
そして、次の日和歌奈ちゃんに聞きに行こうとした時和人君は気付いた。和歌奈ちゃんの近くに天使がいることに。
「君が、天使……?」
疑問形にもかかわらずなんとなく和人君はこれが天使であると感じていた。
なぜなら、人間とはちょっと違ったから。
確かに形は人間そのもの。
わっかがついているわけでもない。
でも、なんか神々しいものを感じたそうだ。
その天使は、
「見つかっちゃった」
と笑うと、どこかへいってしまった。
それ以来、天使を見ることはなくなったという。
* * *
なかがき
なんとか書けた!
でも、分かりにくくなってしまいました……。
次回から冒険、入れるといいなあ。
- Re: 短・中編集(参照200突破感謝!) ( No.47 )
- 日時: 2014/07/13 20:44
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!4
まあ、そんなわけで私たちは仲良くなったわけだ。
それが知られてしまった訳は省略するけど……。
「なーに考えてるの?」
私の目の前に整った顔が近づいてきた。
「あ、和歌奈ちゃん。ちょっといろいろ、ね」
そう言って困り笑いが入った笑いを返す。
「もしかして、〝予言”の能力について?」
和人君は少し心配そうだ。……っていうかいつの間にいたんだろう?
「う〜ん、まあそうかな?」
確かに昔のこと思い出してたしなあ。
私は昔妖精からもらった力について考える。
それは簡単に言うと、予言できる力。
それは難しく言うと、指定した人の選んだ未来を頭の中で再生できることができる力。
だから、この能力は必ず当たる。
でも、必ず外れる。
つまり、その人がその未来を選ばなければ外れるが選べば必ず当たる。
例としてこんな話をしよう。
あるところに女の子がいた。その子は好きな人がいて告白しようか悩んでいた。
その占いで告白した後、振られるという未来になったとする。
しかし、告白しなければ少なくとも振られない。
少ししてチャレンジしてみれば告白したら恋が実るという未来に代わることもある、ということだ。
わかっていただけただろうか?
まあ、そんなもんだ。
「あっ」
私は突然声を上げる。
二人の視線が私に集まった。
幸い放課後の教室は人が少ない。いうなら、今のうちだ。
「あのね、私たちこの教室で寝てしまったら別の世界に飛んでしまうって予言が出たの。だから早めにでよう?」
見えたことを言葉にして二人を見る。
「そうだね、早く出るか」
「確かに。梨衣のことは必ず当たるからね」
二人は納得し扉を開けようとする。
「あれ? あかないっ!」
何度も扉をスライドさせようとするが上手くいかない。和人の表情に焦りが見えた。
「この後、睡眠ガスが流れて私たちは寝てしまう」
私はもう一度見えたことを二人に言う。
「そんなこと言っても——」
和歌奈ちゃんが言葉を言い切る前に糸が切れた操り人形のように倒れる。
それを確認した後、私も力が入らなくて倒れこんでしまった。
- Re: 短・中編集(参照300突破感謝!) ( No.48 )
- 日時: 2014/07/18 20:21
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!5
「ここ、どこ?」
私は目の前に広がる景色に呆然としながらいう。
「多分、私たちがいた世界じゃないよ」
和歌奈ちゃんが冷静に辺りを見回して言った。
「そうだね。なんていうか……妖精とかがいそうな感じがする」
和人君も不思議な気を感じているようだ。
私も感じているこの胸がざわつく感じをこの二人も感じているんだろう。そこで私は精神統一をしてこれから起こる事を占おうとする。
「ここは……妖精がいる。妖精がおびえてる。家の中に閉じこもって、窓とドアに鍵を掛けている。それの原因が分かれば、帰れるようになる」
私は占いの結果を機械のように読み上げる。
「そうか。梨依のいう事だし本当だろう」
「じゃあ、妖精を探して話を聞かないとね」
二人とも私の話を信じてくれ、この世界から出る方法を考えてくれた。
やっぱり持つべきものは友達だ。
「どこにいるかな?」
私もきょろきょろして妖精を探そうとする。
「そんなんじゃ見つからないわよ、馬鹿ね」
和歌奈ちゃんはそういって笑った。でもその言葉は彼女が不器用な事を知っている私にはそんなに嫌な思いはしない。
だって、和歌奈ちゃんは自分なりに妖精を見つけようと努力していたから。
「私の勘だと林の奥にいそうね」
突然だが、和歌奈ちゃんの勘はよい。私の占いに比べれば多少劣るかもしれないが、私のは妖精からもらった力でチートのようなもんだ。
和歌奈ちゃんの勘は天性の才能。
それは私からすればとても羨ましい。
「じゃ、行こうか」
和人君の言葉に私達は頷いた。
- Re: 短・中編集(参照300突破感謝!) ( No.49 )
- 日時: 2014/07/21 12:22
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!6
「あ、いたよ!」
私は妖精を見つけたので喜びの声をあげる。
「ほんとだ」
和人君もほっとしたように笑った。
「とにかく聞くわよ」
和歌奈ちゃんはさっさとその家に向かったので私もその後をおった。
家は予想通りしまっていた。
「どうすれば良いと思う?」
私は二人に聞く。
「ここは和人に任せるわ。なんとかして」
和歌奈ちゃんは和人君に命令する。
「はいはい。まあ梨依ちゃんもわかも頼ったしね」
和人君は頭いい。だからこそ、和歌奈ちゃんも彼を頼ったんだろう。
「とりあえず、チャイム鳴らしてみるか」
和人君はそういってドアを見る。しかし、そこにはチャイムっぽいものはない。
「ないわよ」
「そうだね……」
和人君は少しがっかりした顔だ。
「中に誰かいる……」
「それはいるだろうね」
私の言葉に和歌奈ちゃんが反応する。
「妖精じゃなくて、人間が」
「「人間!?」」
学校で有名な双子は同じ反応をした。
「そう。私達の知らない人。でも、聞いたことある人」
「どういうこと?」
私の言葉に和人君は首をかしげる。ちょっと可愛らしい。
「直接会ったことはないけど話だけは聞いたことある、みたいな感じだと思う」
私も占いの結果をしゃべっただけなので説明はしにくい。
「あんまり騒ぐとばれるんじゃ——」
和歌奈ちゃんがそういったとき、家のドアが開いた。
私は本能で危機を察し、二人を連れて木の影に隠れる。
「あれ? 誰かいたはずなのに」
出てきたのは小学生くらいの容姿の少年。でも大人びているから高校生といわれても納得できる。
「とにかく早く妖精捕まえるか」
その少年は私達に気付くことなく家から去っていった。
「あいつ、敵か?」
和人君は私が思っていたことを口に出した。
- Re: 短・中編集(参照300突破感謝!) ( No.50 )
- 日時: 2014/07/22 16:39
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!7
「あの人倒せば、帰れる」
私は二人にそう言った。
「倒す? どうやって?」
「私達には武器、ないのに」
二人はそれぞれの反応を示す。確かに私達には武器がない。
私は、占う事にした。
「奇襲は失敗。……遠距離も失敗。……仲間の振りをしても見抜かれる……」
「全部だめじゃない!」
私の思い浮かぶ攻撃法を考えても全部失敗だ。
「なんかいい案ない?」
私は困って二人に助けを求める。
「妖精に協力してもらうのはどうかな?」
和人君の言葉に私は首をひねる。
「ああ、確かに彼は妖精を捕まえるのが目的って言ってたもんね」
和歌奈ちゃんが私に説明してくれた。
けど、私にはよく分からない。
「妖精が捕まえるのが目的なら、妖精を使えばいい。だってそうすれば妖精に引き寄せられてくるからそこを捕まえる」
な、なるほど。流石頭がいい和人君。
「じゃあ、早速実践よ」
和歌奈ちゃんがそう言って妖精探しが始まった。
「案外簡単に見つかったわね」
和歌奈ちゃんがそういって私の隣を見る。
私の隣には妖精がいた。
100センチくらいの小さめな背丈。
赤く光輝く瞳には相当な覚悟が秘められている。
肩に届くくらいのピンク色の髪は下ろされていてとても可愛い。
私達はただ今、妖精をスカウトしてきた。
私の能力によって妖精を見つけて敵を倒すために力を貸してくれと頼み込んだ。はじめは渋っていたが、私の占いの結果を聞かせると簡単に了承してくれた。
「いいか、相手が現れたらすぐに君の魔法……確か雷だっけかな? を落としてくれ。それだけで十分だ。あとは僕達が何とかする」
和人君は彼女と念入りに打ち合わせしている。
彼女も必死に和人君の話を聞き漏らさないように頷いたりしていてたまに言葉を発している。
なんかすごく仲良さそうだなあ……。
べ、別に和人君が好きなわけじゃないけどなんかすごく胸にもやもやする気持ちが湧き上がってきた。
「もしかして和人のこと好きなの?」
「ひゃあ」
いきなり声をかけてくるなんて和歌奈ちゃん意地悪だな。
「べ、別にそんなわけじゃ……!」
「まあ、違うならいいけど。もし好きなら協力してあげてもいいなと思っただけで」
それは魅力的な提案……じゃなくて、
「そういうわけじゃないから。とにかく早くもとの世界に帰ろう?」
私は取り繕った笑顔で返す。嘘、ばれてないかな……? いや、別に嘘じゃないけど。
「じゃあ、よろしくお願いします」
妖精の彼女がはにかんで笑った。その笑顔はとても可愛くて、和人君が好きになるんじゃないかってそっと顔色を伺ってしまった。
しかし特に変化はないので安心……って何で安心してるんだろう?
「やっぱり好きなんじゃないの?」
和歌奈ちゃんがそうからかってくる。
「そ、そんなんじゃ……!」
和歌奈ちゃんは笑って「分かったわよ」といったがあの顔は絶対分かってない!
「そろそろ作戦開始だよ」
和人君の声に我に返った。
とにかく今は、この世界から帰るんだ!
- Re: 短・中編集(参照300突破感謝!) ( No.51 )
- 日時: 2014/07/23 22:11
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
私のクラスには学校で有名な双子がいるっ!8
「意外とあっけないなあ」
私は捕らえられた敵をみてそう呟いた。
「まあ、そんなもんでしょ」
和歌奈ちゃんははき捨てるようにいう。
ちなみに妖精をおいてしばらく待ったら出てきたのでそこを取り押さえただけだ。特に作戦はない。
「で、アンタなんでこんなことしたの?」
和歌奈ちゃんが訊ねた。
「うぅ、ごめんなさい、ごめんなさい……」
しかし彼は懺悔の言葉を呟くばかりだ。
「もうっ、使えないわね」
そういって彼女は
「和人、何とか聞き出してよ」
と和人君にパスした。
「もう、わかちゃんったら。……落ち着いて、君は何でこんなことしたの?」
和人君はゆっくり言い聞かせるように話しかけた。
「ひっく、うぐっ……」
彼にもそれが伝わったようで少しずつ落ち着いてきた。
「あのね、僕のお母さん病気なの。だから妖精さんに聞けば薬の作り方がわかるから聞こうと思ったら逃げられて……。それで捕まえちゃったの、ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる彼に
「まあ、そういう理由なら……」
と引き下がった。
「よかった! 確かあなたたちは元の世界に帰りたいんだよね? だったらこれ使って!」
押し付けられたのは15センチくらいのステッキ。
一番上に星がついていて子供のおもちゃみたいな感じ。
「これをもって帰りたいっていいながら円を描くように振ると戻れるよ」
彼が使い方を説明してくれる。
「ありがとう」
彼にお礼の言葉を言って私はその通りにステッキを使った。
何か変な感覚がして私は目を閉じた。
「戻ってこれたね」
和人君がほっとしたように言う。
「うん、よかった」
私もそういって微笑む。
「一時はどうなるかと思ったわ」
和歌奈ちゃんも少し楽しそうだ。
私達の秘密が巻き起こした冒険。
そう思うと胸がわくわくしてくる。
楽しかったな。
素直にそう思えた。
「そういえばさ」
和歌奈ちゃんが今思い出したと付け加えて言った。
「あの少年、誰だろう?」
この謎は次の日明かされることとなった。
「皆、せきついてー。面白いニュースがあるわよー」
先生の言葉はまるで転校生を紹介するような口調だ。
皆が席に着いたのを確認してから先生が言った。
「今日からこのクラスに新しいメンバーが加わるわよー。加わるっていうより元に戻るって感じだけど」
先生の意味深な一言に教室中がざわつく。
「皆、静かにして。じゃ、福井君入ってきてー」
先生の言葉に合わせるように一人の少年が入ってきた。見た目は小学生だが大人びた雰囲気を持つ少年。
「福井君は今まで家庭の事情があって欠席してたけど、家庭の事情から解放されたので来れるようになったのよー。皆仲良くしてねー」
先生の言葉にペコリと頭を下げる。
「席は、梨依さんの隣ねー。そこしか開いてないし」
福井君は黙って頷き私の隣に来た。
席に着いて朝の会が始まった時、彼が小声でこう言った。
「あのときはありがとう」
一瞬何のことか分からなかったがすぐに昨日のことを思い出して
「うん」
と笑った。
きっと彼のお母さんは助かったのだろう。彼がここにいるのが証拠だ。
「あと、お願いがあるんだけど……」
彼がためらいがちに言葉をつむぐ。
「朝の会終わったら言うね」
しかしそれは無理だった。
人気になった福井君は他のみんなに囲まれてしまったから。
結局聞くのは帰りの会の後になってしまった。
帰りは双子と一緒に帰るので双子とも一緒に聞く事になった。
彼は
「まあ、あの二人にも関係あるし……」
と呟いて一緒に聞く事を了解してもらえた。
「あのね、僕を仲間に入れてほしいんだ」
放課後の玄関で彼はそういって頭を下げた。
「仲間に入れてほしいってことは、友達になるってことでいいかな?」
和人君が戸惑い気味に返すと
「はい!」
と晴れやかな笑顔で返してくれた。
「私は別にいいけど二人は?」
私が聞くと
「いいと思う」
「別にいいんじゃない?」
二人なりの肯定の返事が返ってきた。
「じゃあ、改めてよろしく」
そう笑って握手を求めると彼は笑顔で握り返してくれた。
—END—
あとがき
何とか終わった……。
次は何かこう?