コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.72 )
- 日時: 2014/09/29 18:02
- 名前: 夕陽 (ID: sZhLiFR9)
二次元に行きたい少女、三次元に行きたい少年6
それからの毎日は楽しかった。
仲いい人増えたし。
やっぱり友達がいない学校生活はつまらない。
しかし、なぜか楽しんでいる時にも少し心に引っかかりを覚える。
なぜだろう?
あんなに望んだ三次元なのに。
* * *
しばらく無視もされず楽しい毎日だった。
やっぱり二次元はいいよな〜。
でもなぜか心が空いてしまった感じがする。
旅行に行ったような感じだ。
楽しいんだけど、面白いんだけど、違和感がある。
やっぱり、
「元の世界に戻ろうかなあ」
ひとりきりの部屋でつぶやく。
悠斗の家は両親が共働きらしく帰っても誰もいない。
兄弟もいないし。
「でも、どうやったら戻れるんだろう?」
ふと漏らしたひとり言に
「じゃあ戻る?」
どこからか声が聞こえてきた。
辺りを見回しても誰もいない。
「僕です、桐原悠斗です」
あ、あの人か。
「もう戻りますか?」
再び聞いてくる。今度は敬語で。
「うん、戻る」
ここは私の居場所じゃないから。
「じゃあ行きますよ」
そう言うと意識が薄れていって私は——。
* * *
なかがき
次で最後になると思います。
意味不明ですみません……。
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.73 )
- 日時: 2014/10/03 22:58
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
二次元に行きたい少女、三次元に行きたい少年7
目を覚ました私がいたのは見慣れた私の部屋だった。
「起きなさい! 学校遅刻するわよ」
お母さんがいつも通り私を起こしに来た。
「あら、もう起きてたの? 速いわね。朝食はもう出来ているから」
そう言って洗濯物がたくさん入ったかごを持ってベランダに向かった。
私はご飯を食べるために食卓へ向かった。
私がソレに気づいたのは歯磨きをしている時だった。
起きた時から違和感を感じていたが……。
「か、髪の毛が……短くなってる!」
これはあいつの仕業か。
せっかく前髪伸ばしたのに……!
人に目を見られるの嫌だからわざわざ伸ばしたのに勝手に切るなんて!
軽く苛立ちを覚えながら私は朝食を済ませた。
しかし機嫌が悪くなったのは教室に入るまでだった。
「おはよう、愛花ちゃん!」
朗らかに笑いかけてくれたクラスメイトがいたからだ。
今までほとんど話しかけたことのないクラスメイトからの言葉にすこし驚いてしまう。
「あれ? 愛花ちゃんどうしたの?」
心配そうにこちらを覗き込んでくる彼女に
「い、いえ、大丈夫です……」
と小声で返した。
「もう、愛花ちゃんったら! 敬語使わなくていいのに……」
彼女は楽しそうに笑った。
意地悪な笑みは何度も見てきたが彼女のような純粋に楽しいだけの笑顔を見るのはは久しぶりだ。
「あ、うん大丈夫!」
今度はすこし笑顔で言う。
少し引きつってしまったかもしれないけど……。
きっとこれは悠斗がやってくれたんだろう。
私は心の中で彼に感謝した。
—END—
あとがき
これで終わりです。
変なオチですみません……。
あとお知らせ
しばらく短・中編集の更新を休みたいと思います。
ネタが思いつかないので……。
もしやってほしいネタがあったら言ってくれるとありがたいです。
迷惑をかけてすみません。
ネタができたら戻ってきます。
また、ほかの作品「俺の学費=彼女達の家庭教師代」「ツンデレを操る極意」は更新ゆっくりですがします。