コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.74 )
- 日時: 2014/10/30 22:34
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
久しぶりに復活!
内容は私の小説のオリキャラを出してハロウィンパーティーです。
何話かに分けて投稿するので季節はずれになるかも……。
また、キャラは少し年齢操作しているかもしれません。
どこまで成長したか覚えてないんですよね……。
登場人物
秋山なずな
高一。女。
とある会社の社長令嬢(しかし養子)。
最近出てないというか出せないけど結構好きなキャラです。
ちなみに元は「悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました」、「これってラブコメ?」。
谷口天
中三。女。
元天使。今は人間。
真琴との絡みが好きです。
元は「これってラブコメ?」「悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました」。
山下真琴
高一.女。
元々天使。元悪魔。今は人間。
元は天と一緒。
真田真里
高一。女。
しかし留年しているので年齢は17。忍者の末裔である。
頭は悪いが運動神経は抜群。
元は「俺の学費=彼女たちの家庭教師代」
秋山蘭
小四。女。
なずなとは無関係です。
好奇心旺盛。あまり人見知りしない。
元は「ツンデレを操る極意」
女子しかいない……。
それではハロウィンパーティーの始まりです!
「トリックオアトリート!」
蘭がそう言ってなずなにお菓子をねだった。
「はい、どうぞ」
なずなは微笑んで用意してあったお菓子を渡す。
今、彼女達はハロウィンパーティーの真っ最中。
それぞれ仮装してお菓子をもらったりあげたりしている。
その顔には皆笑顔が浮かんでいる。
このハロウィンパーティーは誰でも参加自由のデパートのイベントだった。
なので初対面の人が大勢である。
まあ連れと一緒に来る場合もあるが……。
なずなと蘭は一人で来た人だった。
なずなは主催者なので来なくてはいけなかったが……。
「僕にもお菓子をくれないか?」
いきなり二階から飛び降りてきたのは真里。
流石忍者の末裔ともいわれるだけあって運動神経は常人の非でない。
「はい、どうぞ!」
「お姉ちゃん、かっこいい!」
なずながお菓子を渡し、蘭が目を輝かせた。
きっと好奇心旺盛の蘭のことだ、自分もやってみたいと感じたんだろう。
「これくらい僕にかかれば朝飯さいさいだよ」
朝飯さいさいとはきっと朝飯前とお茶の子さいさいが混じってしまったためだろう。
彼女は運動神経がいい代わりにとてつもなく頭が悪い。
「どうやったら出来るようになる?」
蘭が興味深げに訊ねる。
「まあ修行すれば出来るようになるよ」
真里は胸を張って答えた。
「ねえもう一回やって!」
おねだりする蘭に
「もう一度だけだぞ?」
と二階に上った。
「だ、大丈夫でしょうか……?」
心配そうななずなを気にせず真里は軽やかに二回から地面に着地した。
* * *
あとがき
一回切ります。
天と真琴は次回には出せるといいなあ……。
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.75 )
- 日時: 2014/10/31 23:48
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
ハロウィンパーティー2
「結構人がいるんだな」
「うん、そうだね!」
真琴の言葉に天が頷く。
休日ではないのに人がたくさんいる。
迷子になるほどではないが一回分かれたら広さもあるので探すのは大変だろう。
そう思い真琴は天が離れないよう見張る事にした。
「ってあそこで何かやってる!」
天が面白いものを見つけたのか駆け出す。
はぐれないように真琴もその後を追いかけた。
「わぁ! すごい!」
天が楽しそうに言う。
「でも本当にすごいな。2階から飛び降りて怪我しないなんて。天使なのか?」
真琴は驚きその本人を見る。
当の本人は先ほどまでのことが嘘のように普通の女の子に戻っている。
お菓子をもらって嬉しそうにしている様子からは見た目の年齢よりも幼く見える。
「ちょっと話しかけてみよっと。ねえ、君! さっきのやつどうやってやったの?」
天は真琴の返事を聞く前に彼女のそばに駆け寄る。
真琴はやれやれというように後についていく。
「どうやってって。別に普通だが」
首をかしげてさも当然というように答える真里に真琴は驚く。
「やっぱり君は天使の仲間か?」
「天使? いやただの忍者だが……」
その口調はごく普通のことのように言っているがかなりすごいことだ。
「やっぱりお姉ちゃん忍者だったんだ! すごい!」
蘭が飛び跳ねて喜ぶ。忍者というのは物語の中の人だと思ってたから喜びが大きいのだろう。
「もしよかったらショーに出ませんか?」
なずなは主催者だからかそう言って真里にステージをすすめる。
「ショー? 何の?」
「今日あるんですよ。自由参加で自分の特技を披露するんです」
「それ楽しそう!」
なずなの言葉にいち早く反応したのは天だった。
「私達も出てみようよ! ね、真琴」
「まあいいが……」
「じゃあ僕も出ようかな?」
「私もー!」
そういって皆はショーに出ることになった。
なずなはこれで盛り上がると確信した。
* * *
あとがきもしくはつぶやき
真琴と真里の性格って少し似ている……。
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.76 )
- 日時: 2014/11/02 11:28
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
ハロウィンパーティー3
「ではハロウィンパーティーの目玉企画! 特技ショーの始まり〜」
司会者の言葉に客席は歓声を上げ出場者は緊張した面持ちに変わる。
いや、違った。
「結構人がいるね〜」
天は特に緊張することなく客席を見ている。
「そうだな」
真里も同じような表情。
きっと自分の特技に自信があるからだろう。
「どんなのがあるか楽しみ〜」
蘭は自分が出場者ということを忘れているようにはしゃいでいる。
忘れているというより他の人の特技が見れるという状況が嬉しくてそれしか考えてないのだろう。
「おい、もう少し静かにしないと目立つぞ」
真琴はそんな三人をなだめるように言う。
実際彼女達以外は何も誰も話さない。
だからか出場者たちの視線は彼女達が独占しているようなものだった。
「はーい。っていうかそろそろ出番でしょ? 私達皆最初の方だったし」
「そうだな。そろそろ行くか。道具とかも向こうで用意してあるから道具必要な人は取りに行くんだろ?」
「うん。私はね剣玉やるの〜。だから取りに行く!」
「僕はいろんな物を見てから隠して当てるっていうやつだからいくつかもらっておきたいな。あ、でも僕が持ってくるとその間に覚えたって思われるし係員にお願いするか」
「私は特に道具必要ないから大丈夫!」
会話をしつつ道具を皆で取りに行ってからあステージ付近で待つ。
始めは蘭だ。
「じゃあいってきま〜す」
軽やかにステージの横に設置してある階段を上る。
「エントリー№5! 剣玉が得意な秋山蘭ちゃんです! 技は何をやってくれるのかな?」
蘭に合わせてしゃがんでマイクを蘭に近づける。
「宇宙一周です!」
自信満々に言い切る。
少し客席がざわざわしているがそれは気にしないように借りた剣玉を出す。玉の部分が赤く、本体はベージュに近い色でごく普通の剣玉。
少し間があった後赤い玉が空中にまう。
それは剣先に乗った後刺さる。
テンポよく小皿、剣先、大皿、剣先、中皿、剣先と移動していき終わった。
蘭が元気よく
「これで終わりです! 見てくれてありがとうございました!」
とお礼を言うと会場は一瞬の間のあと盛大な拍手をする。
ぺこりとお辞儀をして蘭はステージから降りた。
「じゃあ次は私だねっ!」
天が弾むような口調でいいステージに上がる。
「続いてエントリー№6! 歌が得意な谷口天さん! 歌ってくれる曲はなんですか?」
「私が小さい頃お母さんが歌ってくれた曲だよ! 曲名は忘れちゃったけど」
ステージ上でも変わらないテンションに真琴がため息をつく。
「じゃあどんな曲か楽しみですね〜。マイクはいりますか?」
「いらないよ!」
そこまで広くはないが、客席は教室の1,5倍くらいはある。
しかしいらないと聞き司会者は自分のマイクを持ったまま奥の方に下がる。
それを合図にしたように天の歌声が客席に響く。
優しい感じの曲で歌詞も子守唄に似た感じだった。
歌い終わると自然に拍手が起こる。
「ありがとうございました!」
お辞儀をして天はステージから降りた。
* * *
あとがき
次回は真琴&真里の特技やります。
なんかハロウィンから離れていますが気にしないで下さい……。
- Re: 短・中編集(参照500突破感謝!) ( No.77 )
- 日時: 2014/11/25 23:25
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
ハロウィンパーティー4
「ではエントリ№7! 山下真琴さん! 特技は記憶です。何を記憶するんですか?」
「物です。係員の方に物をいくつか選んでもらい10秒でそれを覚えます」
司会者の言葉によどみなく答える。
「なるほど! では係員の方が準備いたしますので少々お待ちください」
その言葉で係員は布を乗せたワゴンをステージ上に持ってくる。
そして真琴の前にそのワゴンを置くと去っていった。
「ではいまから10秒数えます。皆さんも一緒に数えてみましょう!」
そう言ってから布を取る。
ワゴンの上には10個の小物が置かれていた。
それをすばやく確認し司会者と観客は10秒のカウントダウンを開始した。
「いーち、にー、さーん、しー、ごー……じゅう!」
じゅうのうのタイミングで元のように布をサッとかぶせる。
「覚えましたか?」
疑問系だがもちろん覚えてますよね? と目で訴えている。
「ええ。観客の方から見て左から金属バッド、青いボール、黒いデジタルの腕時計、鈴のストラップ、プラスチック製のスプーン、オレンジ色の花模様で折り紙くらいの大きさのハンカチ、猫が描かれたA4のファイル、黄色の折り紙で折った鶴です」
真琴が全て答えた瞬間観客はいっせいに拍手をする。
その拍手に応えるようお辞儀してステージ後にした。
「さて続いてはエントリー№8! 真田真里さん。なんと2階から飛び降りても無傷のようです!」
興奮気味に叫ぶと観客も同じように騒ぎ出す。
今までもすごかったが今度は人間業ではないと誰もが感じたからだろう。
「では、少し待っていてください」
真里はそう言って二階まで上る。
「行きます」
一言いい真里は窓から身を乗り出す。
一応下には柔らかいマットがひかれているがそれでも緊張感が観客席を包む。
そして数秒後、真里は猫のように足から着地した。
一瞬会場はうったように静まり返り、そのあと声にならない歓声が上がった。
軽く礼をすると真里は忍者のような身のこなしでステージから去った。
* * *
「今日はありがとうございました」
なずなはそう言って頭を下げる。
「別にいいってこれくらい。私も楽しかったし!」
天は笑顔で言う。
本心からそう思っているようで笑顔も自然だ。
「そうだぞ。あんな技くらいで感心されたことなかったから嬉しかった」
真里も続けて言う。
「剣玉楽しかった〜」
蘭も楽しかったのは皆と変わらない様子。
ステージが終わった後に観客の誰かからもらったのか飴を持っている。
「あれくらいなら簡単に出来るし気にしなくていいぞ?」
真琴もそれなりに楽しめたようだ。
「でも本当にありがとうございました。多分皆さんの特技があったからこそあそこまで盛り上がったんだと思います」
もう一度深々とお辞儀する。
「やだなあ。なずな。私となずなの仲じゃない!」
フレンドリーな笑顔を浮かべて天は言う。
その表情にはいっぺんの曇りもなくなずなはほっとした。
「またなんかあったら頼っていいからな。メアド交換しておくか?」
真里もそう言って笑う。
「したいです! いつかお礼もしたいですし天さんと真琴さんと蘭さんも教えてほしいです」
「私はいいよ〜」
「僕もだ」
「あ、私は携帯もってないから家の電話でもいい?」
携帯を持ってない蘭以外はメアドを交換している。
それを羨ましそうに蘭は見た後家の電話番号を書いた紙を渡した。
「では、また今度」
なずなのその言葉で彼女たちのハロウィンパーティーは終わった。
—END—
あとがき
流石にやる人いないと思いますが、真里のやっていることはまねしないで下さい。
危険なので。
流石にそんなこと考える人はいないと思いますが……。
ハロウィン編終わりました。
いつか電話番号交換しているので別の小説でもコラボしてみたいな……。