コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 短・中編集(参照900突破感謝!) ( No.90 )
日時: 2015/01/24 22:42
名前: 夕陽 (ID: ufTDDnyM)

注意
今回少し勉強ネタっぽいです。
一応調べたものを載せてますが間違っていたらすみません。
台本書きに近いかもです。

それでもいい方はどうぞ。





「先輩! お仕事ご苦労様です!」
「お疲れ様って言いたいのは分かるけどそれは失礼だよ……」
「え? そうなんですか?」
「ええ。正しくはお疲れ様です。まあ自分と同じくらいの人や自分より目下にはそれでいいけどね」

 先輩は苦笑い気味に言う。

「あと了解しました、大変参考になりましたも避けた方がいいわね。それぞれ承知しましたや大変勉強になりましたが適切だと思うわ」
「なるほど! 了解……承知いたしました」
「まあ習慣になるとなおしにくいだろうけどがんばってね」
「はい! がんばります! ……ところで他にも何か間違った表現ありますか?」

 後輩が質問すると先輩はあごに人差し指を当てて考える。

「そうね……。たとえばお返し○○円になりますといった表現は正しくないわね」
「ちなみにどうすればいいんですか?」
「普通にお返し○○円です。でいいわよ」
「なるほど〜。勉強になります!」
「今度はしっかり使えたわね」

 先輩が後輩の敬語に気付きにっこり笑う。

「とんでもございません! 私なんかまだまだですよ」
「確かにそうかもね」
「え? 何でですか?」

 否定されたのがショックだったのか落ち込みながら後輩は聞いた。

「とんでもない、は一つの単語なの。だからとんでもございません。っていう言い方は間違いなのよ。正しくはとんでもないです」
「へ〜。私、普通に使ってました! 次からは気をつけないといけないですね……」

     *     *     *

「先輩! 昨日旅行に行ったのでお土産です! どうぞお召し上がりください」
「ありがとう。でも敬語、またおかしくなっているわよ」
「へ? どこかおかしかったですか?」
「ええ。お〜になると召し上がるが二重に使われている二重敬語になっているわね。普通に召し上がってくださいでいいのよ」
「なるほど! ではもう一度。……どうぞ召し上がってください!」
「ありがとう」

 先輩は後輩の持っている箱からクッキーを一枚受け取った。

「とても美味しいわね」

 先輩はクッキーを口に入れてからそう言った。

     *     *     *

「先輩! 佐藤様が参られてます! 先輩はおられますか?」
「いるわよ。けど敬語が……」
「またやっちゃいました……。ちなみに今回どこが変でした?」
「まずはじめに○○様が参られてます。参るは謙譲語だからそこはお見えになるを使った方がいいわね。あと○○はおられますか? は三角。相手が身内ならいいけど他社の方に使う時は○○はいらっしゃいますか? って行ったほうがいいわね。おるは謙譲語だし」

 こまごまと指摘する先輩に後輩は必死でメモをとる。

「で、佐藤様がお見えになっているのよね? 応接室にいけばいいの?」
「はい、そうです!」

 先輩は応接室に行き、後輩はメモを読みながら敬語の練習をしていた。

     *     *     *
あとがき
とりあえずこんな感じです。
私自身正しいと思っている言葉が間違っていると知って驚きました。
敬語難しい……。