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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神の憩い ( No.12 )
- 日時: 2014/05/05 20:19
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
あ——…また。
大好きなサッカーしてる。
わたしは、のんびりと瞳に映る、少年の姿を見ていた。
塾があるはずなのに、
教科書を詰め込むはずのカバンに、サッカーボールを入れて、塾とは真反対の方向へ駆けていく。
(——金曜日はいつもこう)
結局、汗をかいたり、服が汚れたりして両親にバレた前提があるので、服は練習着まで持っていき、さらにはスポーツタオルを二つほど持って行くのだ。
近くの河川敷に。
水曜日は、お母さんが必ずスーパーに買い物に行くので、塾の外に居るとバレて見つかるとかそういう前提もあるから、
金曜日だけの彼の楽しみなのだ。
(いいなあ。身体があるって)
わたしは、そう思いながら、目を開けた。
——つもりでいた。
目は開けれない。
開かない。
使えるのは、聴覚くらいだからね。
(最近は 見なくなったなあ)
こんな状態になってしまった
その、訳…と、理由…と。
前までは、それに魘されることだってあったけど いまはそんなこと感じられないんだよね。
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