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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 神の憩い ( No.17 )
- 日時: 2014/05/06 09:28
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「怪しいものじゃないわ。あなたたち、ティーンズファッション雑誌のロゼピンクって知ってる?」
そう言われて、藍奈と黎はこくこく頷いた。
ロゼピンクは、すぐそばの憩いの森図書館に置いてあるので、毎月、わたしたちが愛読しているファッション雑誌になっていた。
「知ってる〜!ユウナちゃん大好き〜」
と、専属モデルの名前をだし、嬉しそうに藍奈が言う。
「…は、はい」
わたしも頷いた
「そう、それならよかった。わたしは、芸能事務所Honeyrainbowの、須藤ユウナのチーフマネージャー。池松留美よ」
「あなた、モデルにならない?」
「———え、黎さんが?」
藍奈が驚く。
「でも美人だもんね。黎さん」
と、自分でうなずく藍奈に、わたしは言った。
「違う違う。藍奈をスカウトしたいの」
わたしが言った。
『へ?』
先生と藍奈は驚いたように、わたしを見る。
ついさっき話しかけられ——…ぜひ 藍奈をスカウトしたいと頼まれたのだが
「いいえ、言葉が足りなかったわね。あなたたち二人ともよ」
と、マネージャーさんの池松さんは言う。
「———いえ、わたしは遠慮、します」
思わずひき目で黎が呟くが。
「やってみたいなー」
と藍奈は言っている。
ф
(モデル・・・)
頭がきりきりして、黒い沼地のようなものにくっついてしまって、這い上がろうともがいてももがいても、出ることはできない。
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