コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.18 )
- 日時: 2014/05/11 21:49
- 名前: 夕陽 (ID: p8.Ij.U2)
番外編
光の日常
俺はいつも五時にセットした目覚ましで起きる。
そして、六時まで勉強。
その後自分で朝食を作り、それを食べ学校に行く。
学校に着くと、友人の勇人がいた。
「おはよ、学年二位」
勇人は“学年二位”を強調するように言う。
俺が、学年二位なのを気にしているのにわざと言ってるな?
「おはよ、学年四位」
俺はあえて“四”を強調する。
知ってるんだぜ? お前が三位以内に入ろうと努力しているけど入れていないことを。
「相変わらず性格悪いな」
「お前が言わなきゃ俺もいわねーよ」
勇人が口も性格も悪いが、一つだけいいものがある。
それは——
「お前、何でいつもファンをつれて来るんだよ。見せつけか? 俺よりもてるっていう」
顔である。そのせいか、こいつは会うと確実にファンがどこかにいる。
前にゲーセン一緒にいって、ふと後ろを見たらファンがいた時にははじめて人に恐怖を覚えた。
「しょうがないじゃん、来ちゃうんだから」
何気ない顔でいっているが、普通後ろに人がついてくるのはストーカーだと思う。
俺がこんなにたくさんの人に付きまとわれたら精神的にやみそうだ。
「全く、こんなやつのどこがいいんだか……」
ついつい愚痴をこぼしてしまう。
べ、別に、もてて羨ましいなんて思ってなんかいないしっ。
勉強が恋人だしっ。
……嘘です。めっちゃ羨ましいです。
「さあね。ところで光はどうなの? 三大美少女と放課後勉強してるでしょ?」
三大美少女というのは安藤メアリ、森緑、真田真里の三人だ。
この学年、いやこの学校で甲乙つけがたい美少女だ。
まあ、俺は興味ないけど。
「確かにそうだけど。それがどうかしたか?」
「なんか、好意寄せられたりとかある?」
どうしたんだ、急に。
「そんなわけないだろ。出会って数日しか経たないやつに好意寄せるわけないだろうしな」
好意は積みあがるものだと思う。
一目ぼれならまだしも、数日で人に好かれることは難しい。
「そうか。なーんだ、つまらないの」
興味を失ったのか、勇人は席に戻った。
それと同時にチャイムがなり、先生が入ってきた。
休み時間もいろんなやつと絡み、昼ごはんを買いにいきなんだかんだで放課後。
俺はいつも通り、勉強しにあの三人が待っている教室の扉を開けた。
「じゃあ、ここでおしまい」
その言葉でいつも通り解散する。
「ありがと、ございます」
メアリにお礼を言われ、
「こっちこそ理科のとき回答たくさんしてくれてありがとな」
と感謝の意を伝える。
「さようなら〜」
「また明日」
三人が帰ったのを見送り、俺は戸締りをしてその教室を後にした。
「ただいま」
ドアを閉めつつ玄関をみるとそこには二日に一回は見かけるひまわりの飾りがついたサンダルがあった。
ということはあいつがいるな……。
「おかえり。こーちゃん」
台所から姿を現したのは幼なじみの向日葵だ。
ちなみにこいつは俺と同じ高校ではない。
中学までは一緒だったが高校は他の所を受けたらしい。
そんな彼女は二日に一度ほど料理を作りに来てくれる。
大変ありがたい。
「いつも、料理作ってくれてありがとな」
俺はそういって料理が待ってるであろう台所へと進んだ。
絶品だったロールキャベツをほおばり、満腹になった所で俺は
「そろそろ帰ったら?」
と、隣にいる幼なじみに言う。
もう九時だし部屋が隣とはいえ帰った方がいいだろう。
俺も勉強したいけど人がいると気が散っちゃうし。
「うん、長居しちゃってごめんね。おやすみなさい」
そういって幼なじみは帰っていった。
「……さて、勉強するか」
部屋に入ったのを確認し、俺は机に向かった。
11時。
そろそろ寝る時間だ。
目覚ましがセットされている事を確認し俺は
「おやすみ」
と呟いて寝た。
* * *
光の日常でした!
地味に新キャラ二人出してしまいました……。
本編に出てくるかは不明だけど番外編に出してあげたいです……。
もし参照200いったらメアリの日常書こうかな、と悩み中。
まあ、いくのは当分先だと思うのでとらぬ狸の皮算用はやめて本編更新していこうと思います。