コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(キャラ投票実施中!) ( No.59 )
- 日時: 2015/02/07 17:20
- 名前: 夕陽 (ID: z070pZ.J)
参照1000突破記念!
バレンタイン
2月14日。
今日はバレンタインデーだ。
まあ俺には関係ないけど。
今まで生きてきて向日葵に義理チョコをもらった以外はもらえないし。
勇人はたくさんもらえるだろうな……。
* * *
「じゃあ今日はここで終わり。復習忘れずにな」
いつも通り授業を終えると緑がこちらに来た。
「これ、いつもお世話になっているからあげるね〜」
どうやらチョコをくれるらしい。
本命ではないが義理でももらえると嬉しい。
「マジか。ありがとう」
お礼をいい、受け取る。
すると真田先輩もやってきた。
「僕もあげよう。お返し期待してるぞ! ちなみにお返しは3月14日だからな!」
なんでこういうことに関しては記憶力抜群なんだろう?
「ありがとうございます。お返しですね、分かりました」
まあもらいっぱなしっていうのも嫌だし、しっかりお返ししなくちゃな。
二人ともそれだけで用がないようなので帰っていった。
戸締りをして帰ろうとした時、まだ残っている生徒に気付いた。
「あれ? メアリ、まだ帰ってなかったのか?」
こんな時間まで残っているなんて珍しい。
「……うん。あと……」
「あと?」
小さい声なのでよく分からない。
聞き返すとメアリは真っ赤になって黙ってしまった。
「熱でもあるのか? 風邪が最近はやっているし。保健室行くか?」
問いかけると
「……別に大丈夫。ただ、これ渡したかっただけ!」
ちょっと逆ギレ気味に箱を押し付ける。
戸惑っていると
「……じゃあね」
すぐに教室から出てしまった。
呆然としていても何も起こらないのは分かっているので状況を整理するためにその箱を見る。
どうやら100均に売っているラッピングのようだ。
中を見てみると手作り。
ということは……。
いや、でも勘違いかもしれないし……。
もやもやした思いのまま俺は家に帰った。
* * *
「おかえり! 毎年恒例のチョコだよ! どうせもらえなかったでしょ?」
玄関を開けると向日葵がいた。
毎年恒例なので特に驚かないが最初やられた時はすごく驚いた。
「今年は3つもらえたよ。義理だけど」
手作り=本命とは限らないだろうし。
「そっか。まあ私からもあげる! じゃあね!」
それだけ言って彼女は自分の家に帰った。
本当に何しにきたんだか。
でも4つのチョコレートを見てとても嬉しくなった。
義理でもチョコをもらえるってことは嫌われていないってことだから。