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Re: 恋、やめたい ( No.7 )
日時: 2014/06/02 08:05
名前: 星慧 ◆8DJG7S.Zq. (ID: jyOVwInT)

朝型、やけに涼しくなってきた。


カイトの持っていた毛布を借りてるけれど 寒さはちっとも和らぐことがない。

(こんな薄手の毛布一枚じゃ、足りないわね。)

熾していた火も、もう炭になって赤くバチバチしている程度 炎もあがっていなかった。


—————……。

暇にならないのが、不思議……


空を見上げれば 満面の星が輝き、森を見渡せば、ゆらゆらと草が揺れる様子が見える。

どれも初めて見たものだからかもしれないけど、ずっと同じように動くのに、ずっと見てても見飽きない。



(もう 眠れないや)


———綺麗な花。


手の届きそうな近くに、オレンジ色の素敵な花がいくらかあった。
(——取って見ようかな)

遠くはなさそうだったし、少しくらいこの場を離れたって 寝ているカイトは気づかないはずだ。

アイリは静かに毛布をカイトに掛け、森の奥深くに入って行った。