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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.101 )
- 日時: 2014/08/28 07:22
- 名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)
どのくらい歩いただろうか。
村らしいところにポツポツと灯りが見える。
「碧にいちゃん…!」
「碧お兄ちゃん!」
小さな子供が2人。
「碧の…兄弟?」
そのようだ。
彼らは頷く。
「大丈夫?お姉ちゃん…」
肩や腰がものすごく痛む。
「雨揺さま、かわります」
後ろから鞠がいう。
「お願い…」
彼女はいかにも、楽々と碧を担ぎ上げた。
傷に触れないよう、十分に注意していた。
「こっち」
彼らにつられて碧の家に着く。
「きて、お姉ちゃん」
女の子に言われ、雨揺と鞠は一つの部屋に入る。
男の子が布団をしき、鞠が、うつ伏せになるように碧を横にならせる。
「お兄ちゃん…すごい傷」
女の子はとても心配そうだ。
どこからか救急道具を取り出し、ガーゼを彼の傷にあてる。
「これで、よし」
女の子はそう言い、お兄ちゃんお願い…寝る、と言って部屋から出る。
「お姉ちゃんのも、布団だすね」
男の子は布団を敷いてくれてから、部屋をでて行った。
「私は、どうしましょう」
鞠は少し口もごりながら言った。
そして、怪我人を見て寝るのは気が引けるのですが、と続けた。
「私がここでねる」
鞠に言い、おやすみ、と告げる。
はい、と言って、鞠は女の子を追いかけて行った。
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