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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.103 )
日時: 2014/08/30 07:40
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)

「なに…してんの」

「碧っ!」

パシッ…

私の手を彼が掴む。

一瞬、彼がこっちを睨んだきがして少し怯える。

「碧…?」

「大丈夫だ」

素っ気なく返された。

「ここは…俺の家か」

「御名答」

「そうか…美結と緋羽は…?」

「…?」

ああ、と言って彼は雨揺に教える。

「俺の妹、美結。弟、緋羽。だ」

「やっぱり…」

手で身体を扇いで、碧。

「喉乾いた…」

「とってくる」

直様立ちあがり、台所に向かおうとする。


「ありがと___ん…?」

彼の目が私の方を向いて止まる。

次の瞬間、見開いた目を逸らし、頬を染めた。

「__どうしたの…?」

眉を寄せ、不快そうに自分の姿を見下ろす。

「あぁっ…」

小さく雄叫びをあげ、毛布を被る。

「み…みるなっ!変態っ!」

必死で呟く。

今の雨揺の姿は、いわゆる___下着のみ。

帯を二枚とも碧の傷に使ったためだ。

羽織っていた着物が乱れ、細い手足や白い腰が露わになる。

そんな状態。

「自分で行ってこいよ馬鹿!寝る!」

布団を被り、寝る。

一方、碧は…

「今何が起きた…?」

と、思想不可能な事態に陥っていた。