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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.104 )
日時: 2014/08/31 12:50
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)



ごしごし、と目をこすりながら起き上がる。

「雨揺さま、お早うございます。着替えは、こちらに」

鞠が自分の布団の隣にいることを確認し、頷く。

昨日の姿ではさすがに気分が乗らない。

まず、着替える。

髪を結ってもらい、帯を締める。

ブレスレットをつけているのを確認してから立ち上がる。

「ん…碧は?」

「はい、妹さん、弟さんの所です」

「状態は?」

「殆ど傷は癒えています」

そう、と気にしていないように振る舞う。

「どこに行かれるのですか」

「…外」

「御一緒いたします」

「1人がいいの」

心配そうな鞠を離して、戸に手を伸ばした。

〜〜〜〜〜〜〜

「朝露が綺麗ね…」

道端に咲いた一輪の花に呟く。

「碧が無事で良かった」

微笑み、風を受ける。

「恩人、ね…あの人、私の」

助けてくれた。

嬉しい。

もっと知りたい。

「前にも同じこと…思った気がする」

不思議、と振り返り、歩いた。