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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.108 )
日時: 2014/09/02 20:40
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)


「ん___雨揺は?」

兄弟たちをつれ、居間にくる。

「外、ですわ」

鞠が応える。

「外___?」

不快そうに眉を寄せる彼を心配そうに見てから、鞠。

「散歩じゃないのですか?」

もし。

彼女になにかあったら。

また、彼女を誰かが襲ったら。

彼女を失ったら。


_____怖い。

「ちょ…碧さんっ!どこいくんですか!?」

「兄ちゃん?」

叫ぶ鞠と兄弟を振りはなして、走った。

〜〜〜〜〜〜

「私を殺そうとしたんだよね、彼」

その事実が胸を押し潰しそうだった。

碧に助けてもらった時、自分に斬りかかった人の顔を見た。

信じてたのに。

哀しいというよりも、何故という感情の方が多かった。

「帰ろう…か」

足を進めたその時、背筋に生温い感触が走る。

「はなし…」

その影は自分を抱き締めていた。