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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.115 )
日時: 2015/02/11 16:39
名前: もこもこ (ID: 3r6DhwLS)

「うおっーーーっ!」

口がさける。

身体が痛い。

怖い怖い怖い怖い。

死ぬ。あ…死ぬ。


「しぃーーぬぅーっ!」

バシャンッ。

派手な水飛沫を上げ、一呼吸を、おく暇もなく、

「ながれぇるぅーっ!」

流された。

息が持たない。

やばいやばい。

死ぬわ…あ、沈む…。


「あほぉっ!」

急に強い力で引き上げられた。

「ちょ、どこ触って…」

「うわぉっと…」

「碧っ!倒れないで!」

必死に叫んだ彼の名も虚しく。

バシャンッ。

再び派手な水飛沫を上げた。

「ながれ…」

「落ち着け阿呆…」

自分を包めるように抱きしめた碧は、岸辺に捕まり、そこを登った。

「はぁ…し、死ぬかと思った」

「俺がな」

阿呆面しやがって、と不満をこぼす碧。

「___戻るぞ」

「うん」

黙って彼の後ろを歩いた。

恥かしい。

嬉しい。

苦しい。

様々な感情の渦が自分を飲み込んだ。

「……もっと早く歩けねえの」

そう言って手を伸ばす_____

『パシンッ___」

手を振り払っていた。

何故だろう____触れて欲しくなかった。

先程まで触れていた彼がとても遠く感じた。