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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.14 )
日時: 2014/06/01 18:04
名前: もこもこ(・v・)/ (ID: K79nUGBS)

「お母様〜!お母様!」

雨揺は部屋で琴をひいていたお母様に向かって叫んだ。

「…静かにしなさい、雨__」

「街に行きたい」

「え…?」

「街に」

何故?と、奈柚は思った。

外に出させたくない理由は、

雨揺が___だからだ。

それなのに、雨揺はそのこともしらないで…

「ダメです」

「やだ」

「ダメです!」

「やだ!」

「ダメダメダメダメダメダメ!」

「やだやだやだやだやだやだ!」

「雨揺…いい加減にしなさい」

「やだもん…」

雨揺はそう言うとタンスの後ろにかくれた。

奈柚は一呼吸置くと、雨揺に尋ねた。

「雨揺、今何歳?」

「私…?」

雨揺は小さい声でかえす。

「5つ…」

「ね、お姉ちゃんなんだから…」

奈柚はなだめる。

「むう…しょうがないな」

雨揺は怒ったような声を発っした。

でも、それでも、
雨揺タンスの裏から出てきた。


「ありがとう、雨揺」

お母様は雨揺に言った。何故私にお礼を言うの?

分かんないや。

複雑な表情でお母様と対等な位置に座る。

絶対変な顔だ。

「ふふふふふ…」

お母様は笑った。

「ふふふふふ…」

雨揺も笑った。

楽しかった。

雨揺は、諦めることにした。