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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.26 )
日時: 2014/07/18 07:17
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)

「姫様、何処に行かれるのですか」

冷たい声が響く。

「唯…」

雨揺は振り返らずそのまま言った。

「私は、庭であそんでるだけ、何もしてない」

「嘘ですね」

雨揺は鈴と遊んでいること…つまり城外に出ていること、を教えたのは乳母の真と紫亜だけだった。

「紫亜が何回聞いても答えないので。そうだろうと思いました」

感情をもっていない様に、唯は言った。

「____っ!私だって外に出たかった!それの何が悪い?分かった様なこと言わないでよっ!」

雨揺だって友達は欲しかった。

ここ以外で遊んで見たかった。

だから…だから___

「姫様___」

「唯、私は貴方の事嫌いじゃないから。唯も___私の友達」

彼女はそう言って笑った。

綺麗だと思った。

友達__か…いい響きだがいささか悲しくも感じる。

この時、唯はすでに、幼なじみの様な関係の彼女に___




堕ちていた。