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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.27 )
日時: 2014/06/16 16:54
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)

「鈴ー!きたよー!」

彼女の声がした。

もっていたモノをすみに置き、鈴は玄関へ彼女を迎えに行った。

いつもと変わらない彼女の姿。

「いらっしゃい」

いつもと変わらない会話。

ただ…今日は変えるんだ。

「ねえ、鈴、今日私、街に行きたい!」



「ねえ!いーい?」

「おーいっ!」

雨揺は鈴の前でひらひらと手を振り、聞いてる?と、困った様な顔をした。

「…駄目」

「ケチっ!」

彼女には悪いが、今日だけは__

「…ごめん」

「……いーよっ!」

雨揺はすぐにもとの顔に戻ってくれた。

「ところで、雨…」

「あーー!お魚っ!食べたい!」

「へ…?」

「おーさーかーなっ!」

「あ、ああ。いいけど…」

あっけなく終わる鈴の作戦。

確か、この間、雨揺と魚をつり、干しておいたっけ…?

「はやくっ!」

キラキラと目をかがやかせ、鈴にせがむ。

「しょうがねえな…」

イヤイヤやった鈴だったが、彼女を見ていると、どうでもよくなってしまう、鈴だった。