「…雨揺、来ないな」鈴は太陽が照りつける中、外を見渡した。___ごめんね、鈴。今までのは全て、友達としてということか。正直な所、鈴にもまだ雨揺を恋愛対象としてはみれていなかった。だが、あの日雨揺の泣いている姿を見つけ、抱きしめた時から、雨揺に対しての見方は、親愛だけではないと感じていた。それなのに。「フられたな…忘れよう」苦笑いすると、自分を慰めるようにして呟いた。