ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

「ああ、そう…残念だわ」

「雨揺、会っていったらどう？」

母が言った。

何も知らない母。

「ううん、いいの。ちょっと具合悪いし…」

そう言って去ろうとした雨揺を優の声が止める。

「…言っちゃおうかな…」

珍しく敬語を外した言い方。

その言葉に不審を覚え、立ち上がろうとした足を止める。

「…外」

＿＿＿！？

私が、外に行ったと…？

それはダメだ。

…あれ？なんでダメなんだろう。

怒られるから？

嫌われるから？

＿＿＿いい子でいたいから。

役立たずな私でも、少しは役に立ちたかった。

だから…

「叔母さま、叔父さま、少し席を外してくださる？」

優の声に母と父は頷き、部屋から出た。