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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.77 )
日時: 2014/08/14 13:28
名前: もこもこ (ID: fK4g4Hpi)


「ゼエ、ハア、ゼエ、オエ…し、死ぬ…」

「お前…結構、はやい…なオエ…」

「吐くなよ…うえ…」

「お前も、な…おえ…」

膝をつき、地面にへばる。

「のど…乾いた。なんか、頂戴」

「ああ…おい、爺い、なんか持ってこい」

「か、かしこまりました」

へばる2人を不安そうに見守っていた爺いは、彼の言葉に頷き、去っていった。

「これ、どっちが勝ったの…?」

「同点だな…」

おうえ…と更なる嗚咽をもらし、雨揺は問う。

「両方、つける?それとも、両方なし…?」

つける___

つまり、条件を2人が飲むということ。

つけないのは、その逆、だ。

「…帰りたいのか?家」

「…ええ、勿論」

帰りたい。

今すぐに帰りたい。

鈴や唯や紫亜に会いたい。

「両方、飲む、でいいの…?」

「お前がそれでいいならな」

「よかった…」

ほっと胸を撫で下ろす。

案外いいやつかもしれない。

「主様!」

「なんだ…」

爺いがきた。

「あの、水が一杯しかありませぬ!」

「…は?」

声が重なる。

「すぐに池の水を組ませに行かせます!」

「それ何日かかる?」

「はやくて2日です!」

…。

もはや、溜息もでない。

それなら…

「ここの城主は俺だ。俺が飲む」

そういって彼は一口のんだ。


____いや、やっぱり、




「てめぇむかつくんだよっ!?」


ウザいことには変わりが無かった。