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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.92 )
- 日時: 2014/08/21 07:47
- 名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)
鈴は再び雨揺の手を取って歩き出した。
「_____あっ!」
したを向いていたからだろう。
雨揺は誰かにぶつかってしまった。
「ごめんなさ…」
前を向き、謝る。
「平気…」
即答だ。
その人___彼は、藍色の着物をきていて、刀を腰にさしていた。
身長がとてもたかく、雨揺の1.5倍はありそうだ。
じっと彼に見つめられ、雨揺は居心地悪そうに笑った。
「雨揺…?」
鈴に心配そうにみられ、目線を彼から鈴に移す。
「あ…鈴ごめん」
「雨揺というのか…いい名だ」
「そ、それは…どうも。貴方は…」
「雨揺、行こう。内の彼女がすみませんでした」
鈴は彼と話していた私を遮り、走り出した。
「なんでいきなり…」
「嫉妬…だよ」
鈴もするのか、と少し微笑ましかった。
行くよ、と彼はまた歩き出す。
周りからの目もあったが、彼は気にしない。
“あの子…姫君よ。ずっと城の中に居たんですって”
“変な子ね…。なにか病気でもあるのかしら”
「なに…それ」
思わず立ち止まる。
“あの子と男の子なんて釣り合わなくない?”
“私の方が釣り合うのにな…”
「何がいけないの…」
街は…嫌いだ。
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