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Re: お姫様が恋愛しちゃいけないルールなんてありませんっ! ( No.96 )
日時: 2014/08/24 08:23
名前: もこもこ (ID: K79nUGBS)



祐季と別れてから約半日。

雨揺は鞠と遣いの者によって歩みを進めた。

もう少しでつくらしい。

「____いったぁ…」

不自然に歩いたせいだろう。

雨揺は足を挫いてしまった。

「雨揺さま、大丈夫ですか…」

鞠が駆け寄り、雨揺に肩を貸す。

「大丈___」

雨揺は声を止め、口を半開きにした。

「雨揺さま?」

鞠は雨揺の視線の先を見つめた。

敵。雨揺はそう認識した。

懐から短剣を取り出す。

人数は…9.10人。

____いける。

踊る様に旋回をし、相手に斬りつける。

鞠もそれに乗る様にして、次々と刺して行く。

血の生臭い匂いが鼻をとかす。


残るは2人。

雨揺はそのまま剣を斬りつけた。

2人はほぼ同時に倒れた。

「__殺した」

人を、殺めた。

「雨揺さまっ!」

「え…」

油断した。

背後から襲いかかって来る人をみて、雨揺は微かに微笑んだ。

「やっぱり」

目をつむった。

彼の方は見なかった。

「私は柳ではないわ…雨揺…だから」

彼のうごきが一瞬だけ止まる。

「雨揺なの」

彼は苦しそうな笑みで、雨揺に躍りかかった。

「バイバイ___鈴」

あの人の名前を呼んだ。


胸がさすような痛みを感じた。



“鈴、大好き”


死に…たく、無かった____

もっと…鈴と一緒に…。