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Re: candey・daze ( No.16 )
日時: 2014/06/09 20:52
名前: 陽乃悠飛 ◆DNNTFPfZVg (ID: YiQB1cB2)

〜第6話〜

ねぇ、りの。
なんでこんなことを見せられなきゃいけないの?
親友じゃん...!
いろいろな気持ちが複雑に絡み合って私の心を真っ黒に染めてゆく___。

   ***

「さーらッ!」
元気なりのの声が私の頭に響く。耳障りに聞こえて私は言った。
「うるさいな...」
小さなつぶやきのつもりだったけどりのは無言で立ち去っていった。
(な、なんで私が申し訳なく思わなきゃなんないの...?)
沙羅はイライラして爪を噛んだ。
「あ、またやってる」
蒼夜の声だ。蒼夜は私の手を優しく口から離した。そして「やめろよ、自分の爪だろ?」と言った。
私は無性に蒼夜にも腹が立った。
「ほっといてよ」
私はつっけんどんな口調で言った。心は真っ黒だ。昔誰かが言ってた。心は磨かないと錆びてしまうって。メンテナンスをしなきゃいけないんだって。でも......
___りのにも蒼夜にもあたってこれが私の本当の気持ち...?
___そうよ、本当の気持よ。
___違う、私は...私は...

   ***

(ねぇ、沙羅)
私、沙羅のことよくわかんなくなってきちゃった...。
今日は朝から変だ。私にも冷たく接するし、野崎君にもあたってる。クラスメイト(主に女子)が噂しはじめた。あながち的外れではない噂___。
『立花さんは野崎君のことが好きで告白して振られた。野崎君の好きな人は桜木さん』
って。沙羅は告白したわけじゃないけど、完全にでまかせってわけではないような気がする。


教室にまた新しい風が吹き始める。