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- Re: candey・daze ( No.19 )
- 日時: 2014/06/10 18:18
- 名前: 陽乃悠飛 ◆DNNTFPfZVg (ID: YiQB1cB2)
〜第7話〜
「はじめましてぇ!相川心愛でぇす☆」
語尾に☆のマークを付けて転校生はあいさつをした。私たちは度肝を抜かれてフリーズしている。
先生がパンッ、と手を叩くとみんなが動き始めた。
「さーて、相川さんは...野崎君のとなりね」
先生は蒼夜を指差して相川さんを座らせた。
「よろしくねっ!野崎...くn、蒼夜君ッ!!!!」
いきなりの呼び捨てに蒼夜も驚いて「よ、よろしく。相川さん」とぎこちなく答えている。心愛は全く気にせずに「えーッ?心愛って呼んでよぉ」と頬を膨らませている。蒼夜は真っ白な灰状態だ。
(なんか面白くない。)
私も頬を膨らませた。
***
(沙羅...?まだ怒ってんのかな?)
沙羅の方を見ると頬をふくらませている。視線をたどると、なるほど。心愛が蒼夜に馴れ馴れしいのが嫌なのだろう。
わかりやすくて小さな笑いが漏れた。
休憩時間。
「りの...?」
沙羅の少し心配そうな声。
(わかりやすいったら...!)
「怒ってないよ。大丈夫」
私が笑顔で言うと沙羅は満面の笑みを浮かべた。
そして笑顔をしまうと「ごめんね...何か昨日おかしくって...。りのにも蒼夜にも冷たく当たっちゃた。ごめんね...」としたを向いて言った。
「私何かしたっけ...?」
私は心配になって聞くと沙羅は迷って「したってわけじゃないかもしんないけど...その...放課後...蒼夜と...なんかしてたじゃん?それで頭が真っ白になっちゃって...」沙羅はまた謝った。
私はなんだかくすぐったい気持ちになって笑い始めると沙羅もクスクス笑い始めた。
***
「ねぇねぇ、蒼夜君ってさぁ、どんなお菓子が好きぃ?」
相川の質問は途絶えることがない。俺が「んークッキーかな」と適当に浮かんだお菓子を言うと「へぇ!そうなんだぁ〜!いが〜い」と結構大きな声で言う。そのたびに視線が俺に刺さるもんだからたまったもんじゃない。
「今は授業中ですよ!」
先生の怒った声に相川は小さく「はぁい」と返事をして少し黙ったかと思うとまた弾丸トーク(質問?)が始まった。
(転校初日で先生に怒られてる奴初めて見たかも...)
席替えまで授業を受けるのは無理そうだ...。