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Re: candy・daze ( No.27 )
日時: 2014/06/16 19:41
名前: 陽乃悠飛 ◆DNNTFPfZVg (ID: YiQB1cB2)

〜第9話〜

私は優護に呼び出されていた。
心臓の音が聞こえて顔が真っ赤になる。
待ち合わせの場所に行くと優護がポケットに手を突っ込んで待っていた。
「ごめん、待った?」
デートの時によくあるセリフだなぁ...なんてのんびり考えていた。そのあと優護の口から飛び出る言葉のことなんて全く、頭の片隅にも浮かんでいなかった。
「あ、いや、待ってねぇ」
ぶっきらぼうに優護は言うと、真剣な顔で言葉を発した。
「俺らさ、別れよっか」
さらりと飛び出たその言葉は___
言葉を返す前に涙がこぼれた。
優護は「りの___」と優しく言って私の頭を撫でた。
「大好きだ、大好きだ」
なら...ならなんで?
「___でも、別れよう。俺はお前と付き合うよりも親友でいたい」
その言葉は私の胸に深く突き刺さって、また涙がこぼれた。
「バーカ」
こんな言葉しか出てこなかった。本当に言いたいのは
「大好き!私もあんたがだーいすきっ!でも...あんたなんかだいっきらい!!」
自分の言ってることがよくわからなくなってプッ、と吹き出すと優護も大笑いした。
___時間が止まればいいのに。
___このまま、ずっと二人で...
___笑っていたいよ...