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Re: candey・daze ( No.5 )
日時: 2014/05/27 17:59
名前: 陽乃悠飛 ◆DNNTFPfZVg (ID: YiQB1cB2)

〜第2話〜

やっぱり、食べるのには勇気がいるな......
そう思い、私はキャンディーを5分以上見つめ続けている。
「うー...どうなっちゃうんだろう...」
迷っててもしょうがないと思い、私は口を大きく開けてキャンディーを口に入れた。ピンク色のキャンディーはなんと言えばいいのだろうか、今まで食べたことがない味だった。
(でも...美味しいんだよなぁ...)
別に体に異変は感じなかったから私は、残念半分安心半分の気持ちで眠りについた。

   ***

___学校。
「おはよ」
いつものようにりのに挨拶し、私は席に着いた。
「ね、ね」
りのはニコニコして聞いてきた
「昨日、キャンディー食べた!?」
私が「うん」と答えると、りのはニヤニヤしながら席に戻った。
(何なんだよー)

   ***

(あ、宿題忘れた...)
俺___野崎蒼夜のざきそうやは顔をしかめた。
担任の先生は宿題忘れに厳しい...
「ぁー...」
小さくため息をつくと後ろからつつかれた。この手は知ってる。幼馴染の___沙羅の手だ。
「まぁーた宿題忘れたんでしょー!」
ニヤニヤしながら言ってくるので俺は白いほっぺたをつねってやった。
「うーせっかく写させてあげようと思ったのにぃー」と言ってほっぺたを膨らませる沙羅に俺は、ごめんごめんと謝って結局宿題を写させてもらった。

「あの二人ってさー、幼馴染なんでしょー。いい雰囲気だよね〜」
ニヤニヤしながら言っている女子生徒を横目にりのは思った。
(沙羅は真剣に悩んでるのに...)
少しイライラしたが足早に通り過ぎた。
「ぁーぁ」
(私も頑張らなきゃ)
最近、彼氏の優護ゆうごとはうまくいっていない。
会っても通り過ぎたりしてしまう。今となっては両想いじゃない頃が懐かしい。あの頃は、一緒にいても変な空気にならなかったし、何より楽しかった。
「ぁ・・・」
前から優護が歩いてきた。
「ゆっ...」
なんで、三文字の言葉が出ない?私たち...終わっちゃうの?
私は出てくる涙をこらえて廊下に立ち尽くしていた。