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Re: candey・daze ( No.9 )
日時: 2014/05/29 19:58
名前: 陽乃悠飛 ◆DNNTFPfZVg (ID: YiQB1cB2)

〜第4話〜

___放課後の教室。
親友の優護とふたりきり。いつもならバカ話に興ずるのだが今日は二人共なんとなく黙っていた。急に優護は真剣な顔になって俺に聞いた。
「あのさ、沙羅のことどう思う?」
いきなり優護に聞かれて俺は戸惑った。
「えッ...と、沙羅って俺の幼馴染の沙羅...か?」
戸惑いを隠しきれず俺の答えはしどろもどろになった。
優護は頷いて俺の答えを待った。
「ぁ...と、その、嫌いでは...ないかな」
そう言うと優護は「そうか」と言ってさっさと教室を出て行ってしまった。
「なんだよ...」
俺は優護を追いかけようとおもったがやめた。
教室に立ち尽くしていると誰かの足音が聞こえてきた。一瞬優護が戻ってきたのかと思ったらところどころに泣き声が聞こえるので優護ではなかったようだ。教室の前に通りかかったのは沙羅の親友の桜木だった。いつもなら声なんてかけない。だけど、今日は...___口が滑った。
「桜木ッ!どうしたんだ?」
桜木は俺を見ると声を上げて泣きはじめた。俺は慌ててティッシュを探したがそんな気の利いたものは持っていなかった。
「あの、ティッシュ持ってないんだけど...ごめん」
俺が謝ると桜木は、
「男子って絶対...もってない...よね。」
と鼻声混じりで言うとポケットからティッシュを取り出すと涙を拭った。
「ごめん...ね、なんか...泣い...ちゃっ...たり...し...て...」
桜木の声はまだ泣き声混じりだ。
「お前が謝ることじゃねーよ」
俺はぶっきらぼうにいうことしかできなかった。

その二人の様子を見ている人が二人___。