コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 海と空〜短編集〜 ( No.30 )
日時: 2014/12/27 23:24
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

※今までの2作品とは変わって、今回はギャグまっしぐらです!

【高校の文化祭にて、俺は多分青春もどきを謳歌してる】

3-1

9月25日。今日は待ちに待った文化祭である。
「奈々、あの店行こう!」
高校二年生の私、相原 奈々(あいはら なな)は、友達2人と共に2年7組のカフェへ入った。
「ここ、多分もうすぐ混んじゃうねぇー」
ホワホワ系で、天然ちゃんの里恵りえが言う。ここは文化祭準備の時点でみんなに美味しそうだと噂されていた店でもあるから、里恵の言うとおりかもしれない。
「うほー、メニュー豊富!どれ食おっかなー」
語尾に音符マークがつきそうなくらいにご機嫌の彼女の名は、日和ひより。目つきは悪いし性格は男っぽいしで、私たち三人のクラスの男装カフェ人気No.1だ。
「私お腹すいたぁー」
「うちも腹減った!これ食おうぜー!」
二人が指差したのは、メニューのど真ん中、オススメ!!と蛍光ピンクで書かれたハンバーガーだった。ご丁寧に写真つきだが、写りが悪いのか大きさはわからない。
「じゃあこれ三つだね」
私が二人に確認をとると、二人は頷いた。
7組の子に注文し、しばらくしてからそのハンバーガーがやってくる。しかし私たちはそれを見て思わず絶句した。
「オススメメニューの、生徒会長が生み出したありがたいハンバーガーです!」
ニコッと笑う女の子。怖いです。

「……これ、どう頑張っても口に入りきらねぇよな」
日和のつぶやきに、私と里恵は大きく頷いた。