PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 海と空〜短編集〜 (なんか色々募集中)参照300突破感謝!! ( No.39 )
- 日時: 2014/12/31 19:45
- 名前: みにょ (ID: 8AM/ywGU)
4-4
運命の出会いは、人生に二度もない。何かのテレビでやっていたことだ。
それでも、運命の再会ならーーーーーーー
「待って!!」
何度だって……!
男の子が向こう側に渡りきったのと、私が横断歩道を渡り始めたのはほぼ同時だろうか。横断歩道を渡る人は男の子以外にはいなく、私は傘をたたんで手を伸ばした。
一年間、彼のことを忘れた日は無かった。雨の日は特に思い出してしまって、会えないとわかっていながらも彼のことを想っていた。
でも、会えなくなんてなかったんだ。
しかし、私が丁度、横断歩道の真ん中に差し掛かった時だった。
歩行者専用の信号が赤に変わって、トラックが走り出す。ヤバイと思った時はもう時すでに遅し。
目の前に迫るトラックが、雨粒に反射して眩しく光っていた。
自分は大丈夫。簡単に死んだりしない。
人は誰もがそんな根拠の無い考えを持っている(少なくとも私はそうだ)が、そんなものなど通用するはずもないのだ。
今まさに、私は身の危険を感じていた。
「危ないっ!!」
運命の再会は、そんなハプニングから起こった。
PR