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活動1 一義は友達がいない ( No.3 )
日時: 2014/08/01 21:59
名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)

昼休み、一義は購買でサンドイッチとオロナミンcを
買って、大学の外の広場に行くために廊下を歩いていた。
「友達同好会って評判悪いのかな?」
そんなことを考えていると、廊下の曲がり角で
誰かとぶつかった。
「いてて……
入れ替わってないよね?
もう、気をつけてよね」
一義とぶつかったのは女の子だった。
「ふざけんなよ、廊下は走るなって
言われてただろ!」
「うるさい! あんたがボサッとしてたのが悪いのよ」
一義が女の子と口論になる。
「あーっ、服にケチャップがついちゃったじゃない」
女の子(CV:戸松遥さん)が叫ぶ。
「もう最悪、あんたなんて死んじゃえ!」
女の子が走り去った。
「あっ……」
一義は唖然としてそこに座っていた。

その日の帰り道、一義は元治の運転するロータス・ヨーロッパ
(イギリスの高級スポーツカー)の
助手席に座っていた。
「なぁ、お前の言ってた友達同好会
オレ入ることにしたよ」
「あっそ、歓迎するよ」
元治はそっけない反応を見せる。
「部室は北校舎の三階、図書館の隣の教室だから
活動時間は好きなときに、来たくないときは来なくてよし、
部費は基本タダ、とにかく楽しむこと、
みんな仲良く、これが友達同好会のルールだ」
元治はすらすらと一義に語りかけた。
「分かった、よろしくな部長さん」
一義が元治と握手を交わす。
「これでオレも新しい友達が出来るのか……」
一義はこれからの期待と不安の中で
少しだけ胸を熱くした。

一方、ここはアミティエ大学の学長室。
「友達同好会に新しい部員が入部するという
情報を入手いたしました!」
一人の金髪の女の子(CV:井上麻里奈さん)が
学長室に入室すると同時に敬礼をして
学長に報告をする。
「そうか、それはまた厄介なことになったな……」
この大学の学長であるフランス・オルレアン出身の
エリック・ギャバン学長、50歳(CV:大塚芳忠さん)が
シャーロック・ホームズのようなパイプタバコを咥えて
呟いた。
「どうにかして私が友達同好会を壊滅させて見せます」
女の子が声を強く宣言する。
「なんとしても頼むぞ、悪は根絶やしにせねばならん」
ギャバン学長が一万円札を手渡した。