コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 活動2 奇人たちの同好会 ( No.6 )
- 日時: 2014/08/02 20:24
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
「やっぱり三次元はバカばっかりだ
てめーら全員呪われちまえ!」
そう叫ぶと、家康は部室を出て行った。
「いてて、家康とか言う名前の癖に信長ばりに
暴虐な性格だな……」
一義が頬を押さえて立ち上がる。
「まぁああいう奴なんだよ、気にすんな」
元治が笑う。
「そうだよ、ちょっとかわいそうなんだよ」
キャロルが笑う。
一義が本棚を眺めていると、あることに気づいた。
パチンコや競馬、ボートレースやオートレース(ギャンブルの一種、
バイクレースの勝敗を予想する)などに関する本が
何冊かあったからだ。
「あれ、あいつってギャンブルやってたっけ?」
すると、部室のドアが開いた。
「ねぇ絹恵ちゃん、今日入ってくる新入部員ってもう来てる?」
「うん、そこにいるよ」
一義はその聞き覚えのある声に悪寒がした。
「あーっ、アンタ……」
一義の目線の先には昨日から二度もいがみ合っている
あの女の子がいた。
「アンタなんかが入れる同好会じゃないよ、出てって」
「小百合ちゃん、一義君のこと知ってるの?」
キャロルが焦りながら女の子に尋ねる。
「一応紹介しておくよ、彼女は小川小百合ちゃん
この大学の調理部二年生さ」
元治が一義に説明する。
小川小百合、19歳(CV:戸松遥さん)が一義の前に立つ。
「早く出て行ってよ」
「ふざけんな、お前が出て行けよ」
一義も反論する。
「ちょっと二人とも、仲良くしてよ」
元治が二人を止めようとする。
すると、またも部室のドアが開いた。
「今日こそはお前ら、成敗してくれるわ」
一人の女の子が部室に乱入して来た。
「あぁ、厄介なのがやって来た……」
絹恵が頭を抱える。
しかしみんなは、一義と小百合をなだめるのに必死だった。
「やいお前ら、私を無視するな!」
彼女が一義の前に歩み寄る。
「お前が新入部員か、なかなかいい目をしている
私は浅岡陽子、この学校の法学部二年生19歳、
将来の夢は国際弁護士だ」
浅岡陽子、19歳(CV:井上麻里奈さん)が
大声で叫ぶ。
「この学校の風紀を乱す悪の巣窟であるこの友人同好会を
潰すまで、この愛と正義の女陽子は戦い続ける!」
「なーにが風紀を乱す悪の巣窟よ、
あんたのあのバイク、毎日うるさいのよ
ああいうのが風紀を乱す悪ってヤツだと思う」
小百合が陽子に反論する。
「それにその服装も派手すぎ」
確かに、陽子の服装は金髪に
花柄のミニスカートと、かなり派手だった。
「あーうるさい、そんなのは関係ない」
陽子が顔を真っ赤にする。
「なぁ陽子ちゃん、本当はここに入りたいんだろ?
歓迎するよ」
元治が陽子に話しかける。
陽子の顔がさらに赤くなった。