コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 活動6 ロゼ・マドモアゼル ( No.30 )
- 日時: 2014/08/22 16:51
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
一同は家康を見つけるため
大学の外に出たが、一つ問題が生まれた。
「あいつの家ってどこだっけ?」
一義が絹恵に尋ねる。
「どこだろう?
あいつの家なんて考えたこともなかった」
絹恵が答える。
「おい、どこに住んでる?
部長さんなら分かるよな?」
おっさんが元治に尋ねる。
「ごめん、分からない」
申し訳なさそうに答える。
すると、学長が走り出した。
「どこに行くんですか?」
小百合がそれを追う。
「こっちの方角だ、
カミーユが呼んでいるんだ」
学長が住宅街に向けて走り出した。
一同もそれを追いかける。
一方、家康は自宅アパートの押入れから
何かを探している。
家の床にはカミーユが寝かされている。
「私をどうするつもり?
エリックが許さないわよ」
カミーユが必死に叫ぶが、
当然家康には聞こえない。
「へへ、まずはこれからだ」
家康が押入れからスクール水着を取り出す。
「へへ、思いっきり楽しませてもうらうぜ」
家康がカミーユのドレスに手をかける。
「助けて……」
カミーユが呟いた。
次の瞬間、家康の部屋のドアがこじ開けられ
学長達が入ってきた。
「うわっ、なんなのよこの部屋
ゴミだらけじゃない!」
小百合が叫ぶ。
さらに、部屋の壁には「魔法使いエリー」という
女の子の好むであろうアニメのポスターが貼られている。
「こんなの見てるの?
ほんっとありえない、あんたおかしいよ」
絹恵がポスターを破る。
「てめぇ、この部屋で犬飼ってるだろ?
なんかにおうぞ」
おっさんが家康を睨む。
「飼ってねーよ!」
家康が反論する。
「ちょっと、これ私の水着だよ!」
キャロルが部屋に落ちていたスクール水着を拾う。
「やだ、なんか変なにおいする!
もう着れないよ!」
キャロルが水着を家康に投げつける。
家康は部屋の中央に縛り付けられていた。
おっさんが罪状を読み上げる。
「被告は学長の大切な人形を盗み、
その人形であんなことやこんなことを
しようとした挙句、汚部屋に住んでいたという
許しがたい行為をしていたという行為により、
ここに有罪判決を下す!」
陪審員の一義たちも納得だった。
次の瞬間、執行人による学長の手で
家康はアパートの外に放り投げられた。
「うわぁぁぁ」
学長はカミーユを抱きしめると、涙をこぼして謝った。
「すまなかった、私が目を離したばかりに……」
学長の涙がこぼれ落ち、カミーユのほほにかかった。
「エリック、もう私を離さないで!」
カミーユの体が突如動き出した。
「うわぁ、なんだ?」
一義が腰を抜かす。
「私はかつてあなたそっくりな男に恋をしていたの、
でもそれは叶うことはなかった。
でも、今こうして叶うことができたわ
ありがとう、エリック」
カミーユが学長にキスをする。
カミーユは人間になったのだ。
後日、学長はカミーユと結婚式を挙げた。
式にはなぜか一義たちも呼ばれていた。
式に退屈していた一義は、隣の席の
元治に問いかける。
「なぁ、こないだのあの人形の歴史の本
貸してくれない?」
元治は答えた。
「ダッチ・サべージのことなら載ってないぞ」
「いや、そっちのダッチじゃなくて……」
「どのダッチだ?」
一義は顔を赤らめた。
「ごめん、やっぱいらない」