第一話 【夢見し少女】 始まり∮—————————————————————∮清くきれいに舗装された地面が、全く色褪せないのに、わたしが足をついただけで壊れそうなほど歪んでた。———…だって、誰も歩いていないんだもの。言い方を変えると、この道路はほぼわたしのためのもので、「わたししか歩いていない」と言うべきかもしれない。皆、空くうに浮いて、移動できるんだから。道路なんて必要ないんだ。