コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 儚い空のアリス ( No.4 )
日時: 2014/07/20 16:26
名前: 夢遥 ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
参照: http:// 

第一話 夢見し少女 明日は
—————————————


「・・・げ。」
真里は、窓の外を見て呟いた。

「——…ん?」
釣られて逢子も窓の外を見る。

「……空が…そ、空の色が—…」
わたしは、燃えるように真っ赤な夕暮れの空を見、言った。

わたしと真里と逢子は、三人で私の家で、おしゃべりをしながら盛上がっていた。
本当は一緒に宿題をするはずだったのに、全くそっちのけになっている。

「——雨降るかな?」
真里が興味津々につぶやいた時、


ごろごろと低い音を立てて、雷が鳴った。
たまに光る。
雷鳴が、時折強く、地響きのようになる。

燃えるような空を見、写真を撮る逢子。


その時、ちょうどドアが開いた。

「お邪魔しまーす。」
と、お兄ちゃんが入ってきた。

「邪魔するなら帰ってー!」
お笑いか!!
普段はおとなしい逢子が、急に発言した。

「ん?あ、そのっちのお兄さん。ダメですよ。ガールズトークの邪魔しちゃ」
と真里が冗談を織り交ぜて言うと

「ああ、ごめん。でも、雨降りだしそうだぜ。五時すぎてるし、そろそろ帰ったほうが良くないか?」
と、わたしを見た。

「そうかも。お兄ちゃん、ありがとう。…どうする?」
真里は

「んー、そのっちの兄さんが言うならしょうがないね。」
と帰り支度をはじめ、

「私もそろそろ。」
と、逢子も真里と一緒に帰るということで、そこで今日はお開きとなった。