コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 儚い空のアリス ( No.5 )
日時: 2014/07/21 17:39
名前: 夢遥 ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
参照: http:// 

 花の音
—————————————

そのまま、真里と逢子は帰った。


相変わらず、外は雷だったが、次第に大雨も伴う雷雨になっている。


(よかったあー。お兄ちゃんが言ってくれなかったら、まりりとあい、ずぶ濡れで帰る所だった。)
自分はそう言う気配りが出来なくてまだまだだな。


とわたしは自分で思いながら、さっき手を止めてしまった宿題に手をかけた。


「そのかー?もうすぐご飯できるわよ」
お母さんの声が聞こえ

「今いく!」
とわたしが叫んだ。

その時、ケータイに着信音が響いた。

「…あ、まりりだ。」
(…そのっち、今日は楽しかったー!ありがとう。ところで、今日の宿題の、③の、問題が分からないんだけど)

といったメールが続いていた。

ひとまず返信をして、夕飯を食べに、部屋から出た。

              
          ф

(ねむー・・・い)

夜の10時だった。
もう寝よう!と わたしはまた、部屋に現れていた。

相変わらず雷はずっと音を立ててる。
ドライヤーで髪の毛を乾かして、お兄ちゃんの部屋へ行った。

電気をつけ、踏み台に上って、一番上の段にある本を手に取った。

「——?!」

「きゃっ!」
急に踏み台が揺れて、お尻から落っこちた。

「わあっ?」
そのまま、一瞬目をつぶると、お兄ちゃんの部屋に居るはずのわたしが、自分の部屋に居た。


「どうして——…」
しりもちをついたのでまだお尻が痛い。

「痛ーい・・・」
その瞬時、上から叫び声が聞こえた。

『キャ—————!!!』
その瞬時に、上を見ると、何かが悲鳴を上げながら落っこちてきて。

「え、えっ?きゃ・・」

ドスン!

「お、重たい…」
わたしが呻くと

「ま、まあ!レディに向かってそういうことは言わないでくださる?・・・ってあなたも女の子なの?。」
と言われた。

「ええ、そうよ—ー…」

「情報では、儚会その太っていう男の子のはずなんだけど。」
上を見ると天井には見事に黒くすすけた穴が開いており、落ちてきた少女は、背格好が自分と同じぐらいだった。