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- Re: 能力少女【超能力募集】 ( No.12 )
- 日時: 2014/09/04 22:45
- 名前: ろろ (ID: xlcSC1ua)
「そうでもないよ?」
「えー?」
玲が言う。
「それより」
「何?」
「着替えたいんだけど、どうしたらいい?」
「あー服は血まみれだったから捨てられちゃったけどどうする?」
玲が言う。
「え・・・そうなんだ。まあしょうがないか」
「そ・れ・な・ら」
ユリと玲の会話を聞いていた由理菜が割り込んできた。なぜかうれしそうだ。
「何?ママ」
ユリが言う。
「実はね、とある服屋でユリに似合いそうな服があったから買ってお土産として
持ってきたんだ」
「あ・・・そっそうなんだ」
すると突然、
「それじゃあ、俺は先に外で待ってるから何かあったら呼んでな」
真里斗が言った。そしてそそくさと病室を出て行く。
嫌な予感がするな
「あ、行っちゃった。まあいいや。それでこれなんだけど」
由理菜は紙袋から服、ブーツ・・・などを取り出した。すると
「うわー」
誰かが引いた。それは玲である。なんと由理菜は下着まで出し始めていたのだ。
嫌な予感が当たった。
「何下着まで出してるの?」
ユリが少し怒りながら言う。
「っえ?あー本当だ!」
「本当だ!じゃないよ!何で男子がいる前でベッドに堂々と人にこれから着せようとする
下着を出すの!?」
ユリが由理菜に怒りを込めたツッコミをする。
「しょうがないよ。きずかなかったんだもん」
「えっきずかなっかったんですか!?てっきり、確信犯だと思ったんですけど・・・」
「確信犯じゃないよ、玲君ww」
「いや明らかに確信犯だよね!だって笑ってるもの!楽しんでいるようにしか見えないもの!」
「楽しんでないよーww」
「じゃあ、ママの台詞の後についているwwって言うのはなんだ!」
「さあ、何だろねー」
由理菜がわざとらしく言う。
「もういい!コレ、着ていいんだよね」
ユリはあきらめて服を持った。
「うん。いいよ!」
由理菜が答える。
「え・・・ここで着替えるの!?じゃあこっから出たほうがいい?」
玲が途惑ったように言うまあ、男なので当然なのだが。
「ん・・・?あ、別にいいよでなくても。あそこで着替えるから」
そう言ってユリは指をトイレのほうに指す。
「そ、そうか。うん分かった。由理菜さんと荷物の整理して待ってるね」
「ん、じゃ行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
そしてユリは由理菜からかっさらった服を持ってトイレに入っていった。
「それじゃあ由理菜さん荷物の整理しますか」
ユリを見届けてから玲が言った。
「そうね、それと玲君」
「ん・・・何ですか?」
「荷物の整理しながらでいいから聞いてね」
「はい・・・なんですか?」
早速荷物の整理をしながら玲が答える。
そして由理菜が少し小声でそれでいて妙に重たい表情で言った。
「あまり大声ではいえないことなんだけどね—」
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・・・まさかあいつに能力のこと話すときが来るとはな・・・。
そう思っているのはユリである。そして今はお着替え中である。
玲が能力者とは知っていたけど、それに関係している組織に属していたことは
知らなかったな。。。でも、謝んないとな、信用してなかったこと。ホントに心配してくれてた。
ユリが目をさめたとき、玲は泣きそうになってた。それでも涙を流さなかった・・・いや、
止められたというべきか・・・たぶんあの女の人・・・甘那がいなければ玲はユリの前で大号泣していただろう。
でも、言い損ねちゃったな・・・何で私が人間不信になったか。
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「おまたせー」
ユリは着替えを済ませトイレから出た。
「お、ユリ・・・お前そういう服に合うな」
玲が言う。
「ユリ!さすが私の選んだ服!!似合ってる!」
由理菜が自画自賛しながら言う。
「そうなのかな・・・?自分じゃあよくわかんないんだけど」
そういうユリは少し恥ずかしそうだ。
「でもお前そういう服好きそうだよな。こうゆうジャンルよく着てるし」
「・・・」
何も言い返せる言葉がない。そして今着ているものは、白のワンピース、
膝まである茶色のブーツ、月の形をしたものが付いているネックレスだ。
「まあ、いいからそれじゃあ行きましょうか、荷物の整理終わったから」
由理菜が自慢気に言う。
「ホントだ、終わってる」
ユリが素直に関心しながら言う。
「荷物と言っても、歯ブラシとかしか無かったし」
玲が付け加えるように言う。
「そうなんだ。というか持ってきてくれてたんだ」
「うん。必要なものだけ、だけどな」
玲が言う。
「そうなんだ・・・ありがと」
ユリが、笑顔で言う。
「////・・・おう////」
玲が照れながら言う。
「玲・・・顔赤いよ?大丈夫?」
ユリが軽く心配しながら言う。
「へ?お、おう、大丈夫」
玲がとまどったように言う。
「ほほう・・・青春ですなあ」
それを聞いていた由理菜がニヤニヤしながらそう言った。