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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 能力少女 ( No.125 )
- 日時: 2016/10/17 23:04
- 名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)
「ああ、分かったよ。“リナちゃん”」
垣根はそう言った。確かに、ユリに向かってそういったのだ。
その直後、垣根の耳元で爆音が響く。どうやらこちらに向かって撃たれた弾が何らかの力によって跳ね返られた際に出た物らしい。垣根の視線の先には目を見開いている敵の姿が潜んでいた。
そして、垣根は元の位置に視線を戻す。そこには目が夕焼けのように綺麗に赤く染まっている瞳と、夜空のように黒く輝いている黒髪を持っている少女が笑っていた。
「察しがいい人は人に好かれないといわれますよ」
その言葉に垣根は苦笑する。たった一回しかあったことがない少女はとても今まで見たことがないといっていいほどの笑顔の裏に、とてもじゃないほどの怒りを隠していた。どうやらこの怒り方は姉妹の特徴らしい。
「そうかな? でもいいじゃないか! それより助かったよ!」
「いえ、目の前で人が死なれるのがごめんなだけなので」
「素直じゃないなあ、君は」
「素直ですよ、私は。素直だから、貪欲に私の肉体を欲しがるんです」
ではいってきます。その言葉を最後にユリの肉体を持ったリナは走り出した。
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