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Re: 能力少女 ( No.89 )
日時: 2015/07/20 16:29
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

  眠い・・・・・・。リナと表と裏を交換したあとは強烈に眠くなる。
 なぜかと言うと体力を膨大に消費するから。わかってるけど、

「ねーむーいー!」

 ユリはリナと入れ替わったと同時にそう叫んだ。
それを見てユリに一番近いところにいた玲は驚くと同時にユリに突っ込む。

「おお!? いきなりでかい声出すなよ! ユリ! 
さっきまでのシリアスパートが嘘のようだろ!」

 それにユリは反論する。

「んな事知らないよ!! というかあんなの血まみれのグロパートだよ!! 
誰もついていけなくなるぐらいだよ!!」

「「うん! 確かについていけなかった!!」」

 垣根と甘那は2人同時にそう言った。

「わお! きれいにはりましたね!!」

 ユリは2人の反応を見て楽しそうに行った。もう吹っ切れているらしい。
 ユリの様子を見てから垣根はユリの前に来てやはりオーバーな
リアクションを含めながらいい始めた。

「じゃあ、ユリちゃん、君の過去の事はよーく解った! つらかったね
でも大丈夫だよ、
君は今日から1人で抱え込まなくたっていい。なんたって
今日から君はここの仲間で守られる対象なんだ! だから自動的に君の見方は
ここの組織の全員だよ! ここの組織のやつらは曲者が多いけど大丈夫。
皆根はいいやつだからね。安心しな!」

 最後に垣根はニカッ笑いながら手をユリの前に出した。
それをユリは見つめた後、やはりニカッと笑って手をとった。

「はい! よろしくお願いします」

 「うんうん。これでよろしい。私達にはなるべく隠し事しなくていいからね!」

 それに玲が腕を組んだ状態で同意する。

「そうそう、こういってる甘那とかけっこう秘密とか作りかけてもすぐ自分から
なくすから大丈夫。秘密とか作んなくていいよ」

「それはお前も同じだろ!!」
「グハッ!! おまっ!! 何も腹殴らなくたっていいだろ!!」「お前が悪い!!」
「なんと!?」

  おお、玲、甘那さんに羽交い絞め食らってるー! すごい。

「ユリ助け・・・・・・!!!」

「え? なんで助けなくちゃいけないの? 甘那さんもっとやって大丈夫ですよ!!」

 そういいながらユリは垣根から手を離し、鞄から携帯を取り出し、玲に向ける。
玲は苦しそうにしながらユリに反論する。

「鬼! そしてカメラで撮るな!!」

「へ? いいじゃん面白いし」

 ユリの顔は笑顔だ。

「おー! ゆりちゃんわかってるね! その撮ったのあとで頂戴!」

「いいですよー!」

「このドSコンビ!!」

 玲は涙目になっていた。そして甘那は笑顔で

「ん? なんかいった?」

 といった。とてもきれいな笑顔だ。この顔だけ写真に撮ったらまさかこの顔で
人を羽交い絞めしているところで撮ったとは到底思えないだろう。

「何にもいってません!! なんにもいってません!!」

 その玲の言葉の後にドスのきいた甘那の声が静かに部屋に響く。

「そっか・・・・・・。勘違いかー。でも、嘘はよくないよね?」

「へ?」

「玲君・・・・・・くくく・・・・・・がんばって・・・・・・」

 垣根がおなかを押さえ爆笑しながら玲に向かって片手でガッツポーズをした。
ユリはあいかわらず玲に携帯のカメラを楽しそうに向けている。

「!? 垣根さんまで!? ちょっ助け・・・・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

「あはははははははhhhhhhh!!」

 そうして垣根の部屋に玲のとても悲痛な叫びと、
垣根の笑い声がが響いたのであった。