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第１２話　三次元（現実）

「うん…」

私は目覚めた。周りの人はみんな起きてないみたい。

「起きたか。」

顔を上げると、自分の席の前の大空が話しかけてきた。

「あんた…いつも絶対私より先に起きてるよね…」

私は寝起き（?）なのか少しばかり機嫌が悪かったと思う。

その時急に大空の体が少し揺れたような気がした。

「どうしたの?」

少し心配になって顔を覗き込む。

「いやなんでもないっ!」

変な大空。ていうか今何時だ?

「え。まだ９時…」

多分私がちらっと見た限りの記憶では、トリップする前９時だったような気がする。

トリップして二次元に行ってる間、こっちの時間は進まない!?

ドラ○もんかよ!

そんアホみたいなこと考えていたら、急にみんなが起きだした。

まるで睡眠薬の効果が斬れたかのように…

そう考えてみるとおかしい。

なぜか決まって先に起きてるのは大空で、その次に私って…

何かおかしい…