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Re: 雨のあと君と見た虹【コメ募集】 ( No.11 )
日時: 2014/08/10 14:05
名前: 瑠亜 (ID: KqRHiSU0)

深呼吸をする。
なんで、こんなにも…こんなにも

——久佐田くんが頭から離れられないんだろ

「どうしたの?美爽ちゃん」

侑咲樹ちゃんとお弁当を食べながら話しているのに
自分ったら久佐田くん久佐田くん…失礼にも程がある

「ううん…なんでもない」

むしゃむしゃと手作りのおにぎりを食べる自分…

久佐田くんはなにを食べてるんだろう…

ってあーー!また考えてる!
あたしのバカ野郎!


勢いよくおにぎりを食べる

「げほっごほっ」

「あーあ、むせちゃったじゃん はいジュース」

「あ、ありがとう侑咲樹ちゃん」


考えるのやめようと思ったのに…って、このジュース…

なんか変…

「げほっけほっな、なに、味なのこのジュース?」

「唐揚げ味だよ」

満点な笑顔で言われると不味いなど言えない…。

「へ、へぇ、珍しい味だね…」

「まだ、カバンの中にもジュースあるからそのジュースあげるよ」


「わ、わーい嬉しいなあ…」

偽りというものは人の為に偽るから偽りという
字が生まれた

まさに、私は侑咲樹ちゃんの笑顔のために
偽ってしまった。

「今日の雨、すごいね」

「うん、晴れそうにないよ」

「侑咲樹ね…お友達いなかったんだ」

突然の侑咲樹ちゃんの発言にびっくりした
なんで、いきなり?

「頭がいいし、なんでもできる完璧人間!だから、私の隣で答えやどう行動すればいいか教えて!っていつも言われてる気がして…寂しかった、慣れたけど…寂しかったんだ…だから、本当の友達ができて、侑咲樹嬉しいんだよ…ありがとう、美爽ちゃん」

彼女はもう1個の唐揚げ味のジュースを取り出し
飲みながら私に言う


「私はね、クラスのみんなから嫌われてた気がして高校生活なんてもう地獄だって…ずっと考えてたんだよ…こっちこそ、侑咲樹ちゃんが友達になるって言ってくれて本当に嬉しいんだよ…」

つい、おにぎりを食べながらしょっぱい涙を流す

「な、泣かないでよ、侑咲樹まで泣けてきちゃうから」

そういいつつ、もう泣いている侑咲樹ちゃん

「ははっ、侑咲樹ちゃんの泣いてる顔、変だよ」

「はははっ、美爽ちゃんだって おにぎりの米粒付きながら泣いてるの変だよ」

お互い、おっかしい泣いてたのに笑う

より一層おにぎりが美味しく思えてきた
お昼ご飯の時間。

Part3end