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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 雨のあと君と見た虹 ( No.6 )
- 日時: 2014/08/09 12:11
- 名前: 瑠亜 (ID: HijqWNdI)
Part2 相談所
あの、撫でられた時の手の温もり
あの、優しい言葉…
なんで忘れられないのかな…?
「おーい、鹿部さんー、次の問題答えてください」
「は、ひっ!?あ、え、ごほんっ えっと、…」
「ぼーっとするなよ、減点するぞ」
つい、授業中なのにぼーっとしてしまった…。
こそこそ笑え声が聞こえる
嫌われてるのは、変わらないくせに…
教科書は簡単に鉛筆で変えられることができる
爪だって剥がせば変えられる
手だって切ってしまえ変えられる
なのに、人の気持ちはそう簡単には変えられない
光が顔に当たる。
眩しい…久佐田君の席を見れば彼は真剣に授業に取り組んでいる
私は…独りのくせしてわがままだ
人に好かれたい
嫌われたくない あの時のこと消したい。
休み時間は教室のど真ん中で本を読む
「なー、久佐田!相談に乗ってくれよ」
「恋愛のこと?」
「そりゃあそうだろ!お前恋愛のスペシャリストだし」
教室の右奥から聞こえるのは久佐田くんと知らない男子の会話
「もう、いっそうのこと久佐田相談所作れよ」
「はぁ?」
「放課後に現れる久佐田相談所!」
聞いてしまうのは罪悪感があったけど聞きたい
「面白いねそれ」
「いいアイディアだろ」
つづく
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