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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.11 )
- 日時: 2014/08/20 17:44
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode7*
『明日、どっか行かない?』
千穂から誘いの電話がかかってきたのは、土曜日の午後だった。
「行きたいっ!」
『ホント!?じゃあ、10:00に公園でいい?』
「いいよー」
『じゃあ、明日ね』
「ばいばい」
電話を切る。
楽しみだなぁ。
「月乃、明日出かけるの?」
お母さんの声。
「うん」
私は、頷く。
「夕飯までには、帰ってきてね。明日は、シチュー作るから」
「分かってるよ」
部屋に駆け込み、ため息をつく。
「はぁー...」
お兄ちゃんは、シチューが大好きだった。
お兄ちゃんがいなくなってから、夕飯がシチューになることが多くなった。
生前、久しぶりにシチュー食べたいなと言っていたのに、なかなか食べさせてあげられなかったかららしい。
こうやって、何かと理由をつけてお兄ちゃんに絡ませるお母さん。
私は、お兄ちゃんの妹にすぎない。
“今日は、月乃の好きなのよ”って言ってもらいたい。
こんなちょっとした事を望んでいる私が嫌い。
その望みをかなえてくれない、お母さんも嫌い。
全部、嫌い......
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