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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.8 )
- 日時: 2014/08/14 09:31
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode4*
放課後になると皆どんどん帰っていく。
千穂も。
下校は未宇と帰るのが何となく日課になっている。
からかわれる時もあるけど、そういう時は未宇がハッキリ言ってくれる。
だから、変な噂とかはたってない...と思う。
でも、よく思ってない人も多いみたい。
未宇って結構かっこいいんだ。
茶色っぽいフワッとした髪に、二重の目。
笑うと八重歯がのぞくの。
人気あるんだ。
まぁ、幼なじみとしては嬉しいけどねっ。
「何ニヤニヤしてんの?」
「うわぁっっ!!!!」
「そんな驚く?」
不思議そうに未宇が立っている。
「ごめん。考え事してたので...」
「へぇー。月乃が?」
「そうだよ」
「どーせ、どうでもいいこと考えてんだろ?」
勝ち誇ったように私を見てくる。
「ちっ違うもんっ」
つい、ムキになっちゃう。
「ふーん。じゃあ、何?あ、今日の夕飯のことか?」
「違うよっ。未宇のことだもん」
......。
あ、言っちゃった...
そっと未宇の顔を見てみると、案の定ビックリしている。
「えっとーあのー...えー深い意味はなくてですねー...」
「クスッ」
へ!?
何、笑ってんの!?
「俺の事考えてたって、お前俺の事好きなの?」
はぁー!?
な...なに言ってんの、この人!!??
「なわけないでしょっ」
焦りすぎて、声が裏返る。
「だよなー」
すっごく楽しそうにする未宇。
あ、そっか。
この人、私をからかって遊んでるんだ。
「さっきの焦り方、めっちゃ面白かった」
よく笑うなー。
でも、それを見ていたら何故か怒る気になれなかった。
やっぱり、未宇といると楽しいな。
「またニヤニヤしてる」
「ニヤニヤしてないもんっ」
「してたじゃん」
「未宇の目がおかしいんだよ」
言い合いが多いけど...ね。
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