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Re: 理不尽に正義の救済を。 ( No.4 )
日時: 2014/09/20 19:04
名前: 碧 ◆IE2yZUmZd. (ID: mjDeMGCD)

* 第一話

普段通りの日常を過ごし、他愛のない会話をする。

…そんな当たり前で在り来たりな日々を過ごせたら、どんなに幸せなのだろうか。

『世界を変える』——それは、そこまで容易く出来る事じゃない。
だからこそ僕は、何気ない楽しい日々を捨ててでも——戦い続ける。
理不尽なこの世界を変える為に。

それが自分に与えられた試練だから。
役目だから。



「命の危険に晒す事になるかもしれない。迷惑をかけるかもしれない。それでも…僕に…ついて来てくれる?」

君は、満面の笑みでこう言った。

「——はい…勿論です」



◇◆◇


フルーリア王国の王城にて。


「今日もアリアちゃん可愛過ぎたぁぁぁ!!」


広〜い自室内で一人、叫…いや、発狂しているのは紛いもなく僕である。
それも——フルーリア王国の時期国王。
…うん、一応国王になるそれなりの覚悟は出来てるんだよ?

でもね、僕まだ高校生なんで。
恋愛ぐらいさせて下さい…。




アリア・カルティエ。
同じクラスの同級生であり、一言でいうと女神(だと僕は思う)。単純に可愛い。そして天使の性格。

でもどちらかといえば裏でモテるタイプの子。

「僕が王族じゃなければ…普通に話せたりしたのかなぁ…」

自分が王族だから、という見えない壁が原因でそもそもクラスにすら馴染めていない。一方的な片思いである。
見てるだけで我慢してきたけれど…


「それですら…もう出来なくなっちゃうんだよなぁ…」



もうすぐ——世界中を巻き込む、戦争…いや、“大戦”が始まろうとしていた。