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Re: 理不尽に正義の救済を。 ( No.7 )
日時: 2014/09/20 19:02
名前: 碧 ◆IE2yZUmZd. (ID: mjDeMGCD)

* 第二話


戦争…そう呼ぶのには、始まってみないとわからないと言う人も居るかもしれない。

しかし。

世界中の国々が戦闘の体制に入っているいるのも事実だ。

そして、この戦争の原因は
——『不明』。
僕の国だけなのか、それとも他に知らない国もあるのか——
何にしろ、各国で国家秘密になっているのは確かだろう。


戦争というのは、国民を巻き込む事になる。
何の罪のない人々を殺し、何かを得る——…それが戦争だ。
…僕は、戦争なんてしたくはない。
自分の国を守る為に戦う事も仕方のない事なのかもしれない。
世界中で動いているものを、僕では止める事は出来ないから。
でもやっぱり——罪のない人達の命を捨てるような戦いはしたくない。


「そんなの…仕方がない。どうしようもないんだ…」

自分に言い聞かせる。

   ——仕方がない?本当にそう思ってるの?

「…え?」

声が何処からか聞こえて来る。
誰の声なのかは分からない。もしかしたら、僕自身の声なのかもしれない。

   ——そう思うなら、貴方も同罪になってしまう。そう…“人殺し”
     国王という役目にはそれぐらい大きな責任がある。

「そんなの…ぅ…」

   ——…だったら、そんな常識壊しちゃいなよ。

「壊…す?」

   ——『被害を最小限に』『国民を巻き込まず』…勝利する

   ——そして…自分の考える『正義』を貫き通す。

…いつの間にか、その声は消えていた。



それは昔から聞き慣れていた言葉。
亡き父に言い聞かされてきた——

「正義…」


「あれっ…でも僕自身の思う正義って…なんだろう?」


その夜、僕は考え込んだ。