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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 少年少女の甘酸っぱい青春物語(の、つもり) 【イラスト・有】 ( No.27 )
- 日時: 2014/10/16 22:42
- 名前: ミカズキ (ID: Z.6cz.ec)
あぁ、ここはどこだろう……
花が綺麗で、空気も美味しくて……
まさに天国……
僕はふわふわとした気持ちで雲の上を歩いていった。
しばらくすると、デーンとそびえたつ何かが見えた。
「うん? あれは……?」
身を乗り出すと、頭の中に声が響いた。
《ヤッホー☆ 聞こえてる〜?》
えらくハイテンションな声だ。
知り合いにこんな声の奴いたか……?
《ここは、天国で〜すっ。 君が本来いるべき場所じゃないんだ〜》
考える間もなく、僕はそんな声と共に雲の破れ目から突き落とされーー。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!?」
僕が叫び声をあげると、それに同調するように枕元にいた人物も叫び声をあげた。
その人物は酷く驚いたようで、「あ〜、ビックリした」と声を漏らした。
周りを見回すとそこは天国ではなかった。
アパートの自分の部屋だ。
……あれは夢だったようだ。
しかし、なんで自分の部屋にいるんだっけ……
僕の枕元にいた人物は、
「どうしたんだ? 熱はある程度引いたみたいだけどよ。
……叫び声なんてあげて」
と僕に話し掛けてきた。
その人物を見ていると、徐々に僕は自分がなぜここにいるのかを思い出してきた。
確か、熱を出しアパートまで運ばれて……
ん? その後どうなったんだっけな……
「……えっと……僕……」
少しズキズキする頭を押さえて、僕は首をかしげた。
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