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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 少年少女の甘酸っぱい青春物語(の、つもり) 【イラスト・有】 ( No.29 )
- 日時: 2014/12/11 20:24
- 名前: ミカズキ (ID: Z.6cz.ec)
僕は、テーブルの上に乗せた消しゴムを指でピーンと弾いた。
テーブルから落ち、床で弾む消しゴム。
はぁ、と一つため息をつき消しゴムを拾う。
時計は午後4時半を指している。
「……暇だ……」
僕は机に突っ伏した。
ここ数日は、オッサン二人やあの女の子に振り回され暇なんてなかったが、オッサン二人はさっき追い出したし、あの女の子は今頃学校をエンジョイしているのだろう。
つまり、僕の部屋には誰もいない。
まぁ、その方が良いのだが……
僕が二回目のため息をついたその時、ピロンと携帯が音を立てる。
その携帯を取るよりも早く、今度はドアの方からドンと大きな音がした。
「おい、宅!! お見舞いに来てやったわよ〜!!」
その音に負けないくらいの大声も聞こえる。
あと、かなり大きな足音も……
「鍵……開いてますよ」
僕がそう言い終わらないうちに、ガチャッとドアが開いた。
「おっじゃましま〜すっ」
「……松尾さん。 何か用ですか」
僕は入ってきた人物に、顔がひきつった。
まぁ、只でさえ熱を出しているのに松尾さんという厄介な人に絡まれたら誰でもそうなるだろう。
「なによ、その顔は。 せっかく、私と美郷とかのんと鈴音でお見舞いに来てやったのに……」
「……別に頼んでないし……」
松尾さんは、他の三人は置いてきたのだろうか。
一人でペチャクチャと喋っている。
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